読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

音楽:ぼくの参院選 〜まず三分の二を取らせない〜 邦楽前編

Q:昼下がりの選挙カー演説によって減少する自民党の投票数をフェルミ推定しなさい。

A:日本の世帯数等フェルミに最低限覚えておきたい数値すら全く覚えていないためとても推定しようとは思えません。めでたしめでたし。

 f:id:Toyoda9a:20160710235139j:image

(わけも分からず国会を蹂躙するぼく)

 

---------------------------------------------------

 

文章力がないので雑記を書こうとすると時間が取られてしまいしかも疲れる、ということで音楽ネタの投稿が続きます。今日は僕の参院選ということで、上半期印象に残っている音楽をさらっと紹介していきます。2chで散見される「〇〇で打線組んでみた」みたいなものです。

ルールは簡単。印象的な順番に当選、当確、優勢、比例復活として2016年上半期リリースの楽曲・シングル・アルバムを紹介します(ただし過去このブログで言及済みの作品は除く)ただし、そもそも印象に残っていなければ紹介されないので、比例復活もかなり好印象です。印象的であることの度合いは完全主観であり統一した判断基準もありません。当該バンドの歴史、新規性、会社の試み、国の音楽的性質…色々な要素があります。というのも、でないとこんなエラそうなことを宣えないからです。フェス行ってベストアクト〜とかいう奴いるけど何なんだと思いませんか?何故お前にベストかどうかを決められないといけないんだ?""基本的には""どれも素晴らしい、皆違って皆良い。

というわけで、今週TSUTAYAで借りてくるCD選びの参考にでもなれば幸いです。早速行きましょう。

 

 

▼花束を君に / 宇多田ヒカル(当選)

f:id:Toyoda9a:20160711001913j:image

宇多田ヒカル 「花束を君に」|GYAO!|音楽

4月に活動を再開した孤高の天才宇多田ヒカル。年末から楽曲を作っているなんて情報も流れて、多くのファン及び音楽ヲタクが期待したかと思いますが、期待に違わない一作。8時になって朝ドラが始まるとき、イントロなしのノータイムで流れてくるAメロの美しさがズバ抜けています。ロ長調の楽曲故に散りばめられた半音のズレが感情のブレその機微を緻密に表現しているようです。そしてピアノと歌声のみなことも相まって余白が多く、単なる寂寥感に終始しない逡巡をもたらします。

何といってもこの楽曲の面白さは手数の少なさ。これは最近の洋楽での流行りな印象も受けますが、フェス音楽隆盛の昨今において活動再開一発目でこの一歩先を行く楽曲をぶつけてきた宇多田ヒカルはやはり天才だと言わざるをえません。大サビ前の垣間見えるR&B感も秀逸です。

同時に発売された真夏の通り雨も圧倒される作品ですが、キリがないですし僕よりもハイレベルなレビューがこの電子世界には数多泳いでいるはずなので、それらを探して読んでみてください。

 

▼ヨシ子さん / 桑田佳祐 (当選)

f:id:Toyoda9a:20160711001953j:image

桑田佳祐 - ヨシ子さん - YouTube

久しぶりの桑田佳祐ソロ楽曲。百万本の赤い薔薇はユアタイムテーマソング、大河の一滴は缶コーヒーのタイアップでお馴染みな方も多いかと思いますが、敢えてこのヨシ子さん(一応ヨシ子さんもWOWOWのCMのテーマですが)。無理に単文で言うならば、分別不可能の常識を打ち破る無国籍楽曲。何処となく感じるレゲエ感、メロディ全体のトロピカル感とエスニック感、何処とない古臭さ、サビも判断しづらい複雑怪奇さ…それでいて歌詞は桑田節全開。曲の良さもさることながら、こんな楽曲が世に出ていることを有り難がりたい、そんな衝撃の作品。

僕は兼ねてから桑田佳祐の凄さは新規性と普遍性の両立にあると思っています。常に流行りの音楽(音楽に限らずネタも)を参考にしたり今まで挑戦してこなかったジャンルの楽曲をしたり。それでいて所謂オリコンチャートで上位に来るような、皆が聴きやすいというキャッチーさも兼ね備えていて。今作はその中でも特に新規性を十分に感じられます。

この楽曲のここがオススメ!というのは正直限定しにくいです。ただ打ち込み始め近代的な音楽作りをしてもこんなに個性的なことができるんたという、音楽の無限の可能性を感じられればとそう思います。

 

▼復活LOVE / 嵐(比例復活)

f:id:Toyoda9a:20160711002019j:image

嵐 復活LOVE - YouTube

昨日CDTVを偶然見たことで思い出したので比例復活。個人的には愛を叫べと並んでかそれ以上に嵐を代表する素晴らしい楽曲をだと思います。特に昭和歌謡を良いと思う人は間違いなくどハマりのはず!

まず郷愁への誘いとでもいうべきイントロ。カッティングが、赤黄色の街並みとそこを1人歩く妖艶な大人をイメージさせてくれます。と思いきや、ストリングスが入ってそのまま大野くんのソロで始まる。あら不思議、気がつけばすっかりジャパニーズ・ポップ。黒服で踊る嵐の姿と相まって大人の一曲という印象を受ける楽曲になってますが、このカッティングが随所に盛り上がりを作ってきて、飽きさせない、ジャニーズにも違和感のないキャッチーな一曲に仕上がっています。

あとこの楽曲じつは山下達郎が手掛けてるんですけど、コーラスが本人みたいで。だから何という話ですが、某つ〇く♂さんほどの自己主張はないですが良い味出してますよね。

余談になりますが、イントロの嵐のダンス、ポケットに手を突っ込んで踊っているのも曲の雰囲気にバッチリです。彼らのダンスについては僕は無知なので詳しい方のご意見を賜りたいところです。

 

▼泡沫サタデーナイト / モーニング娘。'16(当確)

 f:id:Toyoda9a:20160711000022j:image

ようやく紹介出来る!!

 モーニング娘。'16『泡沫サタデーナイト!』(Morning Musume。'16[Ephemeral Saturday Night]) (Promotion Edit) - YouTube

人によっては聴いて驚くかもしれないが、LOVEマシーン恋愛レボリューション21の頃のようか変態にしてキャッチーなモー娘。楽曲がここにあります。

この曲に関してはつんく♂、アレンジの鈴木俊介さん、そして楽曲提供をした赤い公園津野ちゃんの凄さを只管再認識させられます。ハロプロ楽曲のその個性は赤羽橋ファンク(すごくざっくり言うと、ファンク感のあるポップソングみたいな感じです、ざっくり言うと。)なんて呼ばれていますが、これ程にファンクで且つキャッチーな楽曲はハロプロ内でもそう多くはありません。低音で、しかも一音半音ずつ下がっていくAメロから、Bメロでパワーをため、サビで爆発するというポップofポップな構成。「なんかハロプロっぽい、つんく♂っぽい」で片付けるのはあまりに早計だと思わせる、そんな一曲です。

個人的には生音重視なのもたまりません。特に終始跳ねるギターの存在感はすさまじく、思わず腰を振りたくなります(意味深ではない)。打ち込み全盛、洋楽後追いなんちゃってEDMが隆盛のアイドル楽曲において絶妙な塩梅でギターとベースが心の臓を揺らします。

またBメロサビ前で歌詞に合わせて段階的に音が上がっていくところがあるんですが、これ実は最後だけ半音くらい上がりきらなくなってるんですよね。こういう細部に意外性を持ち込む緻密さも赤い公園津野ちゃんのセンスなのかもしれません。今回は触れられないと思いますが、赤い公園の新譜もとても良かったので一聴の価値ありです。

あ、個人的には何故このタイミングでゴリゴリのハロプロ楽曲を持ってきたのかと、間奏の鈴木香音トークが苦手なので当選ではありません。でもこれは単純な疑問と好みなので、めっちゃいい曲だよ!

 

 

▼人生はSTEP! / ℃-ute(優勢)

f:id:Toyoda9a:20160711002045j:image

 ℃-ute『人生はSTEP!』(℃-ute[Life is STEP!]) (Promotion Edit) - YouTube

 最初に聴いた時これ↓を思い出した。

 石川さゆり / ちゃんと言わなきゃ愛さない - YouTube

石川さゆりのこの曲、アニメルパンのOPになってたんですけど超カッコいいですよね〜。

で、人生はSTEPなんですけど、トリプルA面シングルの2曲目のこの曲は、上の泡沫〜とは一転してアイドルらしくなさ全開の楽曲と言っていいでしょう。僕は℃-uteの現場にはいかないので分からないのですが、この楽曲はライブのどのタイミングでやるんでしょう。まぁでも生演奏があってこそな気もするから良いのでしょうか。

終始ストリングスの存在感が半端じゃないこの楽曲、歌唱がそれに耐え得るものだからこそ成り立つものであり、その意味でとてもレベルの高い楽曲だと言えます。また、AメロBメロと続くベースのリフ(ベンッベンッベンッベンベベベンみたいな)が途轍もなくクールで、妖艶で高嶺の花な女性の雰囲気を出してます。嵐の復活ラブの妖しさが背中にエレジー漂う男のニヒリズムなら、こちらの怪しさはウイスキーをロックで飲む唇のセクシーな女性の神秘性と言ったところでしょうか。

あんまりアイドルのことをアイドルらしからぬとかアイドルのレベルを超えたみたいな評価をするのは好きではないのですが、アイドルという括りでは評価しにくい楽曲です。思うにアイドルとはそもそも偶像であるから、歌やダンス、会話、所作振る舞いなどあらゆる性質をコンテンツとして作り上げられた偶像こそにアイドル性が表れるはずなんですが、この楽曲では℃-uteのその存在感が歌の部分に良くも悪くも傾倒しているため他の部分をフラットに評価しにくい、というのがその理由です。

あくまで楽曲として楽しむということを、まぁ復活ラブも泡沫〜も同様なのですが、試してみてほしいなと思うのです。それでピンと来ないならそれはそれ。大好きの出会いはトライアンドエラーの中にある偶然性に基づきます。

 

▼Don't move / MEVAFIVE

f:id:Toyoda9a:20160711002126j:image

 METAFIVE - Don’t Move -Studio Live Version- - YouTube

これは本来アルバムとして扱うべきですが、敢えて一曲に焦点をあてて、いきます。

各方面から罵声が飛びそうなことを言うと、おじさんが好きそうな音楽で、そういう意味では少しく古臭くもあるこの楽曲、だがしかし悔しいかな頭に残るしクールであることは間違いない。まさに""印象に残る楽曲""です。

知ってる人にはコモンセンスなんだけども、このMETAFIVE、超豪華メンバーで(詳しくはwikiで調べよう)

(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/METAFIVE)

まぁ俺の考えた最強のバンド的なんです。その情報がバイアスになってしまいもするけど、まぁ演奏が一々カッコ良い。これでもかというくらいにかき鳴らされるカッティング、足場ごとフィールドを変えてしまわんばかりのドラムプレイ、ストリングスも打ち込みも「これこそがダンスミュージックだ、まさか乗れないの?」とでも言わんばかりの圧倒的なパワー。音楽とは音を楽しむと書くし、そのアプローチは自由であるべきなんだけど、この楽曲は「いつの間にか吸い込まれている、楽しまずにはいられない」 という実力に裏打ちされた優しさ故の暴力性とでもいうべき。

ところで昨今フェス至上主義なんて言われて久しいけど、これはシンプルに音楽市場におけるビジネスモデルが変わっただけの話だと思うんですよね。たとえばCD→MD→着うた…と変わっていく中でアルバムとしての余白や順番の必然性・重要性が相対的に低くなったように、現場で生音を聴くものになれば自然とそこに耐え得る、映える楽曲が増えるはず。でもそうした中で作られる芸術たちはどこか後手に回っているような気がして、それって先鋭性が失われているという意味では芸術としてクールじゃねぇな、なんて思うわけです。そこにこの上からのパフォーマンス。どうだお前らと言わんばかりの。こうした無形の力をぶつけてくる楽曲に出会える(出会えた)ってのはすごくハッピーだなぁと再認識したのでありました。

 

 

以上絞りきれないですが取り敢えず7曲!他にも数え切れないほどありますしこのままでは3分の2を取られかねないですが、言い出したらきりがないので軽い紹介とでの記載としていかに書き連ねています。ただ実質的に無限でありますから、また暇があればTwitterとかで情報を追ってみてください。

 

 

サイレントマジョリティー / 欅坂46(比例復活)

f:id:Toyoda9a:20160711002244j:image

欅坂46 『サイレントマジョリティー』 - YouTube

ヘッドホンをつけてPVを見て初めて鑑賞するような総合的演出を以てして初めてその価値が生まれるような作品。変拍子も盛り上がり作りにごく自然で、単純なようで精巧な作品です。

 

▼ Yamabiko / NakamuraEmi(当確)

f:id:Toyoda9a:20160711002308j:image

NakamuraEmi - 「YAMABIKO」 MusicVideo - YouTube

Nipponno Onnawo Utau Best by NakamuraEmi on Apple Music

友人の言葉をそのまま借りるなら"Def techの再来"""。クールなカッティングと絞り出される歌声が頭に染み付いて離れない一曲です。

 

▼ soup / 藤原さくら(比例復活)

f:id:Toyoda9a:20160711002335j:image

藤原さくら - 「Soup」 (short ver.) - YouTube

Soup - EP by Sakura Fujiwara on Apple Music

8割のオーソドックスさと2割の意外性で構成された日常の切り取り方、大事な場面で用いられる最小限の演奏での弾き語りという圧倒的福山雅治感。彼女がその存在感でスターダムに駆け上がるのか、大原櫻子とかchayとかの区別がつかない感じになるのか今後に注目。

 

▼ ワイルドサイドを行け / GLIM SPANKY(比例復活)

f:id:Toyoda9a:20160711002400j:image

GLIM SPANKY「ワイルド・サイドを行け」MV (SHORT VER.) - YouTube

Wild Side Wo Ike - EP by GLIM SPANKY on Apple Music

そのボーカルの圧倒的な存在感で最近話題のGLIM SPANKY。映画ワンピースの主題歌も歌い、その曲が入ったアルバムも次期に発売とこちらも今後の結果次第で一気にスターダムに駆け上がりそうです。個人的には去年出した焦燥が最高なのですが、それの色が残ったこの一曲を。悪い意味でsuperflyになってほしくないなぁ。

 

▼Re:Re / ASIAN KUNG-FU GENERATION(当選)

f:id:Toyoda9a:20160711002510j:image

ASIAN KUNG-FU GENERATION 『Re:Re:』(Short Ver.) - YouTube

Re:Re: - Single by ASIAN KUNG-FU GENERATION on Apple Music

ピックアップしてたら書きたいことが多すぎて挙句ふざけ散らかしてしまったためここで紹介。これに関しては余計なことは書かないので聴いてほしい。感想はあなたに任せます。

 

▼ Hikageno / トクマルシューゴ(優勢)

f:id:Toyoda9a:20160711002529j:image

トクマルシューゴ - Hikageno / Vektor feat.明和電機 Trailer - YouTube

Hikageno / Vektor feat. 明和電機 - Single by Shugo Tokumaru on Apple Music

トクマルシューゴらしい繊細さがたまらない、少しドリーミーな楽曲。心を落ち着けたい時にこれほど最適な一曲はありません。少し砂糖の入ったコーヒーが合う一曲。

 

ポラリス / フジファブリック(当選)

f:id:Toyoda9a:20160711002614j:image

フジファブリック 『ポラリス』 - YouTube

ポラリス - Single by フジファブリック on Apple Music

アニメタイアップも増えて志村もいなくてもう新しいフジファブリックはクソなどと言うでない。志村ファブリックとは全くの別物としてそれはそれで素晴らしい。幻想的で文句のつけようのないほどのキラキラオシャレ感。イヤホンかヘッドホンで聴いてね。発見がいっぱい。

 

 

これ3分の2阻止無理でしょと思ったそこのあなた。本番はアルバムのピックアップだから!既に遊びを入れる余裕もないけど、まぁ見とけ〜〜。

 

----------------------------------------------------

 

ツイッターやってます。プレイリスト公開中です。

Twitter