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音楽:Whatever People say I Am, That's what I'm Not / Arctic Monkeys

2006年ってもう10年前なんだって。信じられます?僕は信じられません。2006年に何をしていたか、微細なレベルで記憶していると断言できるくらいでございますよ。皆さんは、10年前何をしていましたか?

 

▼AOHARU YOUTH

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10年前の僕はといえば、グラビアで見たほしのあきが衝撃的で女の子を性的な目で見ることを知った、DOTEI LAST BOYの頃ですな。あぁ光陰矢の如し。手淫矢の如し (手淫をする時間は矢のように一瞬であり、日々を自慰に過ごしてはならないことのたとえ)。

あとぼくにとって10年前の2006年は、実は「初めてCDを買った年」でもあるんですね。チャッチャラ〜ン(怒り新党で投稿が採用された時のBGM)。本格的に音楽を聴きだしたのはここ3年くらいだけど、やはりCDを初めて買うっていうのは世代としては大きな行事だよね。因みに買ったのは「Dirty Old Man〜さらば夏よ〜 / サザンオールスターズ」です。

自分で書いて自分で懐かしんでしまいます。カップリング含めて今でも大好きです。ただ実はこのCD、受験勉強における苛立ちと、僕の幼稚な自制方法故に裏面が傷だらけになり、「カップリングのイントロが超ノイジーになる」という事態に陥りました。まぁ後悔はしていませんし、何故かパソコンに取り込んだら普通に聴けたので今となっては完全に笑い話なんですけどね。人に歴史ありってことですな。

 

 ▼人生の分岐による個別性の芽生え

小学校高学年〜中学高校くらいにかけて、僕らの周辺世界は加速度的に拡がっていくものです。テレビドラマ、服、恋愛、映画、読書、音楽、スポーツ、上下関係、音楽、性意識、音楽、性意識、音楽…とまぁこんな感じに拡がっていくものですわ。僕は勉強、勉強、勉強、ほしのあき、勉強、佐々木希(僕は佐々木希が極小ビキニ着てた頃から可愛いと思って目をつけていたんです!!!)勉強…てなもんです。

まぁそんな音楽との接点がない僕には、この年にArctic Monkeysとかいうバンドがデビューしイギリスから全世界に衝撃を与えていたなんて知る由もない。まさに世界の裏側の出来事なわけです。

ところが、年齢が年齢だと毎日の学校生活以外にその人独自の生き方が見つかり、その人はその人個人となります。するとさらに独自性が深まっていくわけですから、恐らく僕の周りの同世代にはArctic Monkeysをリアルタイムに味わっていた人がいるのでしょう。あなうらやまし。この音楽に、UK音楽の歴史を知った上でリアルタイムに出会いたかった。

というわけで極上のアルバム、Arctic MonkeysのWhatever People Say I Am,  That's What I'm Notについてツラツラと語っていきます。

 

▼異端児はパイオニア

 さて、2002年にイギリスで結成された彼らが英国全土に衝撃を与えたのが2005年。

 https://youtu.be/Ut6z4mONfO8

この曲でその名を知らしめた彼らはオアシスの再来と言われます。曲は、幼稚な言葉で言うとまぁ凄い。圧倒的。冷たさを内包した火炎放射を3分間見舞い続けんばかりのパワー。ガレージロックを出自に感じさせる無骨なギター、でもそれが高速のテンポで、アクセル全開で叩き込まれていきます。アレックターナーの歌声はヒップホップも聴いていたらしく、随所で韻を踏みつつ(Dancefloor, romance forとかがサビの1番分かりやすいところ!)、矢継ぎ早に、畳み込むように放たれる言葉が印象的です。そしてこれらが相まってそのまま常識を打ち破るパワーとなっているといったところでしょう。今までにない楽曲を唄った彼らは同時に新時代の幕開けも唄っていたのであります。

UK音楽というとビートルズから始まりセックスピストルズ、クラッシュ、スミスズ…いずれも島国らしさなのかどこか陰鬱たとした雰囲気が特徴的で、そこには「隙間」が大きな役割を果たしていてように思います。

一方彼らのこの曲はとにかく畳み掛ける。ラッシュラッシュラッシュ。例えるなら幕の内一歩のデンプシーロール。それでいて浅薄な直情に終始していない。彼らが新しくそしてクールな所以の一つがここにある、僕はそう思うのであります。

 

▼時は来た。それだけだ。

 f:id:Toyoda9a:20160702084539j:image

そして満を持して1st。御託はいいから聴いてほしい。

などと言うことは出来ません。初期の彼等の代名詞とでもいうべき二泊三連の高速ドラムと、そこに乗っかるギター。そして枯れた声質なのに力強いボーカル。ダウンタウンが後の漫才のフォーマットを作ったように、彼らも近代ロックのフォーマットの一つを作ってきたのです。

 

他にも4曲目のDancing Shoes。

Arctic Monkeysの "Dancing Shoes" を @AppleMusic で聴こう。
https://itun.es/jp/HmbOg?i=111153440 

このイントロのDancing Shoes感。ベースが、まるで靴のつま先で地面をタップしているかのような、妖しさ兼ね備えたロックナンバー。4曲目にこれ?3曲目までに導入としての盛り上がりを作って、4曲目からミディアムテンポの楽曲を持ってくるなどしてアルバムを形付ける役割を担うことが多い?4曲目にこれ。有無を言わせないチカラと魂が伝わってきます。

 

そして5曲目以降では彼らのダイバーシティがこれでもかというほど突き付けられます。

 

 Arctic Monkeysの "You Probably Couldn't See for the Lights but You Were Staring Straight At Me" を @AppleMusic で聴こう。
https://itun.es/jp/HmbOg?i=111153486

無駄の削ぎ落とされた、そこはかとないパンク感。

 

Arctic Monkeysの "Riot Van" を @AppleMusic で聴こう。
https://itun.es/jp/HmbOg?i=111153559 

夕暮れ時、腕まくりをしたダンディーのタバコが似合う珍しいバラード。

 

Arctic Monkeysの "Mardy Bum" を @AppleMusic で聴こう。
https://itun.es/jp/HmbOg?i=111153641

こちらも間奏のギターに漢のエレジーが詰まった、メロウ感あるナンバー。

 

Arctic Monkeysの "Perhaps Vampires Is a Bit Strong But…" を @AppleMusic で聴こう。
https://itun.es/jp/HmbOg?i=111153677

ヒップホップのような軽快感。Dancing Shoesとはまた違うステップを踏んでしまいそう。

 

音楽的引き出しの多さがたまらない!!!テクニックを持っていて、敢えて考えてI Bet You Look Good On the Dancefloorを最初に世に放ったのかな?と思えてきます。サザンがいとしのエリーを作っていながら勝手にシンドバッドでデビューしたそのように!!

なんと言っても遠く離れた島国日本でも彼らに感銘を受けて音楽をパクっている人たちがいるくるいですからね。

 

http://sp.nicovideo.jp/watch/nm10750112

まぁ彼らは公言しているしオマージュという方が適切なんですけどね。ただアプローチが違うとメロディとか諸々一緒でも少し印象が違って聞こえるというのは面白いね、余談だけども。

 

 

ところでそんな彼ら、2ndで評価を分け…と10年間の間に色々ありました。そりゃそうです。10年もあれば僕はほしのあきの記憶も失い、一丁前にグラビアアイドルでは飽き足らずアダルトビデオに手を出すようになります。勉強も自分が許容する大学に入り、興味ある学問に触れ一定の形になります。初めてCDを買ってから、データで15000以上も音楽を聴くようになります。10年って長い。一小市民の僕ですら激動なんですから、況や世界的ロックスターをやと言ったところでしょう。

今回扱ったのは1stアルバムだし、本当はもっと書き連ねたいけど長くなりすぎるから控えているし、そもそも僕なんかが何かを語るのも少しく無粋に思えます。何より橋本真也ですら長いと言ってしまいそうですから、今は日が昇りきろうとしているけど、When thd Sun Goes Downで終えたいと思います。それではこの辺で、よい休日を。

Arctic Monkeysの "When the Sun Goes Down" を @AppleMusic で聴こう。
https://itun.es/jp/HmbOg?i=111153718