雑記:2019年良かったものの話

2019年以内に投稿できなかったですが、投稿するという事実が大事なので書いておきます。

 

【2019年の良かったイベント】

・塩田千春展 魂がふるえる

僕たちは外界と接する中で自己を形作っているはずだけど、じゃあ自分のコア(=魂)と外界との接点てどこなんだろう?って話(だと思っている)。

何かに触れているときもそうでないときも、そこに確かに在る己を研ぎ澄ませていこうな

 

小沢健二 飛ばせ湾岸 2 nights、guitar bass drums で So kakkoii 宇宙へ
ドロップ前夜、豊洲

あまりに良すぎて心が死んでしまった。小沢健二の歌詞が、guitar bass drumsで作る空間が、とにかくハートフルでそれでいて意思があって、僕たちの救いだった。だからこそつらかたっんだけど。

でも時間をおいて振り返ると、自分がまだ良くなれてるという厳然たる事実を突き付けてくれた気もするので、やっていきましょう。

 

NumberGirl 逆噴射バンド

ナンバーガールって本当にいたんだって思った話。

ロックとは何かみたいな話はよくあるけど、個人的には「自分が思うカッコイイを貫くその至誠」だと思っている。

ナンバーガールは秀徳だけじゃなくて全員がその瞬間のカッコよさを貫いていて、それが一つになって襲い掛かってくるから魂が震える。強い意思に対して人はいつだって憧憬を持ちますから。

文字通り鉄の風が吹いてきていました。あ、そもそも皆演奏めちゃくちゃ上手い。

 

東京グルメサロン

3月から入って6月くらいから本格的にかかわったお酒を飲む集団。別に何かものすごい刺激があるとかではなく、「シンプルに人間関係の幅ができたこと」「少なくともご飯を食べることにおいて一人行動以外の選択肢が生まれたこと」という2つの大きな変化がありました。もちろん単純にいろんなお店にも行ったし、食の好みや食の位置づけもわかったからそれも良かったんですか。

 

・東大でオールした話

敬愛する後輩となぜか東大のテラスでオールしました。この瞬間俺はどこまでもいけると思ったんだけど、その瞬間をもう人生では味わえないと思い完全に鬱になった。

どうやら今も変わらず生きているので新しい人生をがんばる28であろうと思っています。

 

【買ってよかったもの】

yohji yamamoto pour homme「i am not going to disturb you」

香水。匂いは普通なんだけど、意思をまとうことで気持ちが高ぶったから。

 

・FIVEISMS×THREE「コンシールバー」

コンシーラー。スティック状でシミを隠せるから超便利。来年、メンズコスメもう少し学べたら面白いかも

 

・Anker「PowerCore Fusion 5000」

モバイルバッテリー。コンセントがついているだけなんだけど、そのことだけでとにかく便利に。これごと持ち運べばよいので手間いらず。

 

・KAZUYUKI KUMAGAI ATTACHMENT「Ry/Nyストレッチポンチ セットアップ」

スニーカーは勿論、カジュアル目なら革靴も合う。ポケットのシームレスもATTACHMENTらしくて良い。まぁお前が好きなだけやろ、というのはあるけど。上下で70,000弱とお手頃。

 

【読んでよかった本】

又吉直樹「人間」

今年はこの本の一年でした。最初に読んだときに完全に鬱になって、年末に読み直して自分の積み上げのなさに絶望しています。

 

・コスミック出版「芸人芸人芸人」

お笑い第七世代を特集した雑誌。多様性がどか新しい時代の笑いがとか言われるけど、そういう混じり気抜きにシンプルに皆売れてほしいなって改めて思いました。Aマッソのインタビューが一番おすすめです。

 

・國分 功一郎「暇と退屈の倫理学

自分の人生に一番大きな影響を与えた本。自分にとって仕事とはなんなのか、毎日の行いはなんなのか、そこから考えられる自分の人生のやりたきことは何なのか?再定義を迫らされた。2020の目標もここに紐づいていいます。

 

ミランクンデラ「存在の耐えられない軽さ」

積読にしていたけど、敬愛する先輩2人とニーチェ永劫回帰の話をしたのをきっかけに読んだ一冊。これは恋愛小説ではなく人生の訓話だと思っている。宿命的なものは重く、代替可能なものは軽いのか?むしろ代替可能であるからこそ重く、決められたことはそれはそれとして軽いのか?お前はどう生きたいんだ?

この本を読んでいて僕と仲がいい人は納得してくれるかもしれませんが、サビナが好きです。

 

【洋楽】

今年いいものばっかりだったのに、ベスト10を決められなかった。この反省は1年背負い続けます。

・Offline / Friendly Fires

ストパンクをダンスミュージックでコーティングした感じですが、アルバム1枚が気が付けば終わってしまう。こういうアルバムはサブスク主流になった今、特に日本ではなかなかお目にかかれないですね。

 

・Hyperspace / Beck

ベックは神。ジャケットがダサかっこいいのも◎。「僕たちは、この現代世界で何かがあれば、とんでもない世界の速さ以上の速さで自分だけの空間に行き、自分を保つものさ」っていう話だと思っている。

 

・FIBS / Anna Meredith

アルバム内の引き出しが多すぎて同じアルバムの曲とは思えない。出自はクラシックにあるんだろうけど、ロッキンで書かれがちな「実験的な音楽」って本当はこういうものを言うんだろうなと。ちょっと僕の引き出しでは感想を言語化できないので誰か聞いてください。

 

・Bigger Than Life / Black Marble

ニューウェーブ系の音楽は無条件にぶちあがってしまうな。べたな選曲になるけど二曲目のOne Eye Openが名曲です。

 

※洋楽はベスト10を作れそうなので今度作ります。

 

【触れてよかったもの】

M-1グランプリ

今年は気合入れてみました。からし蓮根と東京ホテイソンを推していたのですが残念でした。まぁでもそんなことは抜きに、若い力が未来を開いて、皆を見返したその生きる力に感動しました。ミルクボーイは準々決勝も準決勝も超爆笑だったので必然ですね。学生時代から続けてきたFMTで天下を取ったのも良かったです。これに関してはラランドも似たようなことが言えますね。

それにしても最近石を積んでいく系の話に弱い。くそつまんねぇ大人になってんな、老兵は死なず消え去るのみだぞ、分かってんのか?

 

ラグビーW杯

そこら中で語られている感動の話は勿論なのですが、個人的には元々多少ラグビーがわかるので解説おじさんとして色んな人と話せてよかった…というのも大きかったです。あと、僕はひ弱だから絶対ラグビーなんかできないタイプなのですが、親がラグビー好きでその血をひいてるのかなってことをファクトっぽく知れたのも面白かったですね。いや、なんで好みが遺伝子で決まんねん。

 

・日記

日記を書かない奴は現在しか生きていないらしいので初めて見ましたが、これがよかった。別にちゃんと文章は書いてないけど「あれが嬉しかった」「あれは腹が立った」「これできてないな」っていうのを積んでいくことでまた自分のことをちょっと知れました。

 

-----------------------------------------------

今年(去年)は、色んな自分や色んな周辺を知ることでアイデンティティの深いところまで含めて自分が矛盾だらけなことに気づいて、ありたい自分であれないことに気づいて本当に絶望しました。

まぁ矛盾がないやつなんていないし、それに苦しんでない奴なんか人間じゃあないんだけども。

自分の中の矛盾する価値観、自分と矛盾する外の価値観とに触れる中で自分を研いでいき、完全な球体になろうと思います。この完全な球体は僕にとっての魂なんだけど、ニアリーイコールで宇宙な気がしています。そして、きっとその時僕は光を放っているんじゃないですかね。知らんけど。

----------------------------------------------