2021年上半期振り返り①~良かったコンテンツ(音楽以外)~

つくづく思うけど、世界は自分が思っているよりも悪意や欺瞞・卑怯が満ち溢れているな。

まぁでも、そういうモノに接する羽目になるのも当然自己責任なわけだし、なんであれ少しでも良い世界を遺していくしかないんだわ。

 

2021年上半期の良かったコンテンツ。

 

マヂカルラブリーの寄席

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野田クリ(ぼくの2020年ベスト男の子ランキング第6位)が時代の旗手であることを痛感させられた動画。オンライン配信でもう今は見られないので、見られなかった人は残念ですね…。粗品とかもそうだけど、時代を変えうる人がそれに然るべきムーブを見せていることって本当に興奮するんだよな。閉塞した世界にたいして捨てたもんじゃないと思ってしまう、完全にHappy 大作戦なんだわ。

もっといいアイディア、いっぱい出し合って切磋琢磨するしかない。

Happy大作戦

Happy大作戦

  • provided courtesy of iTunes

 

粗品、熱海の件はちゃんと総括してくれ)

 

たりないふたり

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最近、歳と、時代背景もあってか刃(或いは竹槍)を持って世界と対峙してきた人が、その対峙という状態自体もひっくるめて大きく世界を抱きしめる、という話が多いと思うんだよな。又吉先生の人間、宇多田ヒカルの道以降、おざけんのso kakkkoii宇宙…。

勿論これらは例外なく全部大好きで、本当に救われてきたんだけど、エナジーとしての怒りに対する帰着がそれなのか?という僕の心の中の若様がまだいる感覚はすごくあって。

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その中でこれを見て思ったのは、抱きしめることと戦い続けることは完全に両立するんだなということ。そして先にあげた人たちもそう思っていたんだろうな、と。全てを受け入れ、今日も石を積んでいくしかない。

視聴後に気合が入ったコンテンツ。

 

●(シン・)エヴァンゲリオン

ありがとう。

 

●責任という虚構/小坂井 敏晶

 

 

本。「人間は自由意志を持った主体的存在であり、自己の行為に責任を負う。というけどそいつはどうかな?」という姿勢に買ってしまった本だけど、総じて良かったと思っている。

ところで、僕自身「人生の結果責任は自分にある(より正確に言うと自分にないことはない)」と思い、最近は常にこれを掲げている。

勿論、これは個人の選択権が保障されている状態が前提になると思っているし、常に選択権が保障されているっていうのは非常に苦しい状態だとも思っている。(自由で選べる余地がある状態の苦痛については自由からの逃走を始め無限に語られている話だとは思いますが)

だから、現実問題として「人生の結果責任は自分にある(より正確に言うと自分にないことはない)」という視野狭窄しばきマッチョ理論は全然イケていないことのはず。

それでも何故先の主張をささげているか?それは、原則としてそうであることとは全く別として、結果を前にした時の無力感に耐えられないから。大人になるにつれて現実問題として自分が関わる事象は増えていくのは勿論ですけど、その結果は良し悪しに関係なく自分以外の人にも影響してしまうじゃないですか。同僚、部下、親族、友人、ご近所さん…。良い歳して、それらに目を向けずに目の前のコトだけやってストイックに頑張っているぶるつもりなのか?俺たちはそれでいいのか?

(すごく強引で急な話をしてしまいましたが、29歳の振り返りでも触れる予定なのでそれまでにはしっかりまとめます)

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※内容としては、「責任てのは社会構造によって産み出される虚構でしかない、なぜなら、責任の前提になる”私という個人の自由”は本来的には成立しないから」という本だと思っているんだけど、一方で「とはいえ責任だってその後ろにある個人の自由だって、たとえそれが虚構だとしても必要なものだ」とも言っていると思っています。

 

●リサーチ・ドリブン・イノベーション 「問い」を起点にアイデアを探究する/安斎 勇樹 、 小田 裕和

 

勉強のために本を読むのが大嫌い(でえっきれぇ)なんだけど、そんなことを言っていると、鼻をほじりクソをして合間に好きなことと飲酒をして寝る虚無デギャルソンになってしまうので、4連休以上の時には何かしら勉強の本を読む、と決めているのですが…そうしているとク●ソの掃きだめみたいな経済を回したことにしか価値がないような駄本にも出会うわけで…ただこの本は久しぶりに良かったです。

僕はおっぱぶの店長の傍らリサーチャーという肩書で仕事に勤しんでいるんですけど、結局のところリサーチをしようがそこに問い(という課題・仮説の設定)がないと何も始まらないし、何ならそこの課題や仮説の奥に理想や気持ちが入っていないと始まらないんですよね。ここら辺はイシューから始めよあたりを読めばよく書いてあることですが…。

一方で本当に世の中には取り敢えず調査をすればいい、データを見ればいいみたいなブルシットジョブメーカーであるマーケターやお偉いさんがいっぱいいて、結局何かよくわからない仕事風のそれが世にあふれてしまっているんですよね。この本は、それに対して一石を投じてくれるものだと思っています。

問題は何か?解決すべきことは何か?その解決すべきことを見出すために、自分がこうなっていてほしい、こうなっているべきと思うことは考えているか?それによってステークホルダーは良くなれるか?そのためにはどんなデータを活用するとよいか?そのデータの根拠は何か?他に着目すべきデータはあるか?それに派生して何かを調べる必要はないか?今あるデータと矛盾・あるいは因果の関係になっているデータはあるか?…などなど。

書いてあることはその通りなんだけど、これをその通りだと思うのはリサーチャー兼コンサルみたいな仕事柄によるところもありそう。若いマーケターやおじさんに特におすすめかもしれないし、そうでないかもしれません。

 

●あちこちオードリー/反省ノートSP

www.tv-tokyo.co.jp

ちょっと前に某アナウンサーが「人には人の地獄がある」と言っていて、それはまぁその通りだなと思うんだけど、これが闇属性を振りかざす言い訳になってしまっている節があるような印象を受けるんですよね。

でも、そ「人には人の地獄がある」っていうのはあくまで「飾らずにむき出しで向き合え」って意味であるはずで、闇属性をいいように振りかざしてしまったらそれは深いところで自分をごまかしている=むき出しでなく上辺で向き合っている、ことに他ならないわけで。あくまで光で構えて、前向きで行くのが正だなと。でないと、本当にフォームを崩してしまう。

俺たちはプリキュアなんだわ。

 

アメトーーク/立ちトーーク

ametalk-club.tv-asahi.co.jp

囲碁将棋のトークが個人的に大好きだったのでピックアップ。ぜひ見てほしいです。

それはそうとして、アメトーークCLUBわりといいですね。月額700円という金額をどうみるかによりますが…

 

 

惨めな気持ちでも、今日もほんの少しでも、石を積んでいくことにしか光はないし、もっと言うとそうでないと僕たちは死んでしまうんですね。やっていきます。