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雑記:1-4月に見たり聴いたりしたモノの一部の話(映画編)

完璧なブログ更新などといったものは存在しない、完璧な絶望が存在しないようにね。

f:id:Toyoda9a:20170513144811j:image(画像は拾い物です)

すたあばつくすの風吹くテラスでさわやかにブログを書き始めてはいるが、なんとこのブログ、年度どころか年が明けて以降初の更新ということになる。この間僕が何をしていたかというと、僕の大好きな番組「劇的ビフォーアフター」も終わりまた一つ成長の"おぽちゅにてぃ''が創出されたにもかかわらず、虚無を積み重ねてしまっただけである。まさになんということでしょう、といったところである。こうして我々の心身は緩やかに朽ち、死に向かっていくのであろう(シ~ン)。

ところで4月はなんと全くブログを更新していないというのに月間PV数が100を超えていたとのことで、こうなってくるともうありがたいを通り越して恐縮である。万が一複数回チェックしていた方がいましたら本当にすいませんでした。それもこれも阪神の守備がボロボロすぎるのが原因であるから文句あがもしあれば甲子園と鳴尾浜に訴えてほしいところですが、善良なる賢者なのでいかなる叱責も甘受する次第であります。

  

・お嬢さん / パクチャヌク

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オールドボーイの監督パクチャヌクの最新作。商業としての映画の成熟過程にある韓国映画らしく最後はきれいにまとまっているのだが、何よりも作り込まれ具合に感心する。

以前どこかで「深い映画でなければ名作とは言えない(故に如何に売れようが君の名は。は名作とは言えない)」といった話を見かけたが、僕はこの言説は如何なものかと考えている。文化芸術というのは娯楽性と芸術性の2つの性質を持っていると考えており、その深くない映画とやらは娯楽性という意味で練られているだけの話であるから、というのがその理由だ。それに、娯楽性と芸術性は両立し得るものであろう。美しく御都合主義の感がある話も、その演出や演技という意味で実に細やかである、なんてことは何らおかしな話ではないはずなのである。

ところで最近、漫画「推しが武道館行ってくれたら死ぬ」とか女性同士の愛なり恋なりの作品に触れる機会が増えているが、予想以上になんてことはない。世界には今日も美しい人が沢山いるが、一方で家具が少なく空間を持て余している僕の家には今日も誰も待ってなどいないのである。(完)

 

・ムーンライト / バリージェンキンス

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前哨戦と言われる各映画賞の結果も見ずにララランドを激プッシュしていた日本の広告代理店様や国内映画配給会社を困らせたアカデミー賞作品賞受賞作。まぁムーンライトは国内受けしさなそうだし分からなくはないが、配給会社の事情やキャロルの存在、昨今の国際事情を鑑みたら自明なのであって…。

といった具合に、事象に蠢く物事を俯瞰して見れますとでも言わんばかりのメタ野郎や社会知識マウントおちんぽマンみたいなコメントはいらなくて、シンプルに一言「終わる前に見に行ってみるといいよ」といいたい。なので今回は何故ムーンライトを見に行くといいかをムーンライトという映画に触れる意義という観点で書いてみたい(見たものの話ではないが)

我々というのは常に平衡状態からの逸脱を恐れている。特別なこと、予想外なことが起きたとしてもそれが最終的に(予想外のままだとしても)おさまりのいい形に収束することを求めている。勧善懲悪な時代劇、努力や苦悩の末の涙煌く熱闘甲子園などを思い出せば自明であろう。

このことから、我々は物事の理解の上で経験に即した「型」を用いているということができる。こういうものだ、という理解のオリジナルメソッド的なものを頭にストックしていくのだ(このストック量やストックの応用力が所謂頭の良さを定義する主たる要素だと思っているが、それはまた別の機会に)。

それでいうと、ムーンライトという映画は、映画ヲタクでもない日本人のこの型からは少しは外れているものであるな、と私は思う。それはLGBTを扱っていること、構成の変化時等に用いられる色彩の意味(これはキャロルを見ている)…挙げればきりがないしそれを挙げすぎることはネタバレにもつながるが、まぁなんというか有体な表現を使えば、初めての経験であると思う。

映画に何を求めるかというのは各人次第であるはずだが、実際そうであるべきなので、そう考えるとシンプルな娯楽として映画を楽しむのであればあまり合う作品ではないし見ることもないのかなと思う。ただし、自分が豊かになれる可能性がある作品ではあるので、それを望むなら見た方がいいと思うし、もし名作の定義に深みを掲げるならこれを見ないなんて嘘だと言うほどの名作であり、名作と言わずになんというのかとも思える。

食べ物で例えるなら、カメルーンの郷土料理ンドレ。

 

・クーリンチェ少年殺人事件 / エドワードヤン

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映画界の多くの著名人に影響を与えたという4時間に及ぶ超大作がデジタルリマスター版でよみがえった!らしいが、4時間は流石に長い。間違いなく僕自身の人生ベスト10に入るレベルで良作だったが、4時間は途中でだれていた。ハッピーアワーとかもそうだが、こうした作品を終始没入して鑑賞できる人が真の映画好きなのかなと思える。4時間というとNovember Rainでも26曲分なわけで、そう考えるととんでもない長さだ

正直なところ、内容を完全に理解はしていないと思う。この自分の理解度すら曖昧な感じは、勉強をしていて「どこが分かっていないか分かっていない」という状態と同じだ。あの感じ。何となく青チャートを読んでいて、最後まで見ても言っていることは分かるが、それ以上は何もなく当然テストなどしても解けるようで解けないあの感じ。おぉ懐かしい。こういう時は大体立ち止まりながら自分で説明できるように読み進めるといいはずだから、クーリンチェも途中で止めながら声に出して振り返るという手法でまた鑑賞すればよいのか(それは難しいことである気がする)。

青チャートといえば、ミニシアターに映画を鑑賞しにいくとたまに1人で来ている高校生に出会うことがあるが、彼らは何故ここにやってきたのだろう。僕が高校生の頃といえば、服を買うのは私服に関心のない僕を見かねた親の買い物のついでのときだけ、それもお金も親に出してもらって選ぶ、という思春期ボーイとは思えない物であった。

そう、思えばあの頃は勉強というミッションの成果で学校という社会の階層が決まると思っていたのか、脇目も振らずにそれに取り組んでいただけだった。彼女が出来るとか、祭りに行くだとかそういうのは愚かしい人間の所業だと自分に思い込ませていた。その実、そうした世間のような何かのイニシエーションに憧れていただけにも関わらず。彼女(というのも今となっては間違ってすらいる気がする)が出来ても特に相手に関心もなく、いや関心は少しくあったかもしれないが、その関心にも無意識のうちに蓋をして毎日を過ごしていた。記号を手にすれば自分もイニシエーションを通過できるとでも思っていたのだろう。

僕の、等身大以上の激情は、蓋をされたことで腐敗してしまっていたようである。取り敢えず、それらに風を通すために、今日も映画館に行くのである。

 

・そうして私たちはプールに金魚を、 / 長久允

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渋谷という街が嫌いだ。自分が斜に構え続けてきたが故に燃やすこともできなかった、若者特融の年齢と身体以上の激烈なエナジーが溢れだしているこの渋谷が嫌いだ。何故か悲しみ漂う東横線のそばの工事現場にそびえ立つ巨大クレーンが目立つ渋谷が嫌いだ。人混みや喧噪に目もくれずスクランブル交差点をフライングして渡る人たちにとって無機物でしかない渋谷が嫌いだ。

なんて書いて文学人を気取る自己欺瞞はもう卒業しなければならない。実際のところは人が多くて疲れるから嫌いなだけだ。一両編成の電車が来る、早くても20分に一本しか電車が来ない田舎に住んでいた僕には異世界なのだ。恵比寿にいるだけで偏頭痛に襲われる僕のレベルを超えているのだ。

しかし、男には渋谷にいかねばらならない時がある。そう、見たい映画が渋谷でしか上映していない時だ。終業後、家とは逆方向の電車に乗り、渋谷に着く。偉そうなことを言っても僕だって東京都民、住民票は東京都だし東京に来たばかりの人に中野の飲み屋をお勧めするようなしちーぼーい検定5級の人間だ。映画が始まるまで映画館傍のコじゃれた飲み屋でビールでも楽しむか。そういって僕はユーロスペースという見たい作品が上映される映画館に向かった。

どうやらユーロスペースの前はラブホテル街らしい。レンガの道はお洒落だが確かに道行く女性はキッチュな風貌で、男性はどこか浮かれているように思う。まぁこういうものをスルーしてなんとなく歩いているうちに僕らはなんとなく大人になるんだろう。行こうかなと思った居酒屋には僕と同い年くらいの男が入っていってる。成程、こいつは誰よりもそそくさと食事を平らげそそくさと帰っていくのだろう。

などと思っていると、居酒屋から泥酔したルイヴィトンが好きそうな女性と髪の毛はツーブロックウェリントンの眼鏡をかけたサラリーマンが肩を組んで出てきた。絶対男の方の休日の趣味はフットサルかサーフィンかクラブのどれかだし仕事は不動産か商社か広告代理店だろう。因みに僕の休日の趣味は昼寝かツイッターか夜更かしのどれかだな、なんて考えていると二人は正面にあったラブホへと向かっていった。いや、正確に言うと男が女を向かわせていった。男と女のララバイゲームが始まっている。女は入口の壁にしがみついて拒否していたが最終的にはドアの向こうのワールドへと姿を消していった。やれやれ。僕は射精した。

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結局映画開始ぎりぎりまでは少しはなれたドトールで時間をつぶし、映画館には恐らく業界関係者であろ方々の間隙をぬって入り込み、長いのか短いのかよくわからない30分という上映時間をこっそりと片隅で満喫した。映画は楽しかった。僕が燃やせなかった激烈なエナジーがそこにあった。それを発揮することもできない僕は銀杏BOYZが好きな先輩にとりあえず映画をお勧めするラインを送った。

サブカルの溜まった落とし穴に紛れてしまった何物でもない雑魚こと僕は何故かどっと疲れて家路についたのであった。

(そういう内容ではありません)

  

・人生タクシー / ジャファルパナヒ

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これと出会えたからこそ、久しぶりにブログを更新しようと積極的に思えた、心のベストテン作品。カルチャーの上澄みを掬って所謂頭でっかちになっていた自分の白晢で尊大な横顔を骨格ごと破壊せんばかりの勢いで、この人生タクシーという映画が突っ込んできて''ぼく''を轢死してきた。僕は射精した。

映画は「映画撮影(編集など含む)を禁止されたイランの映画監督ジャファルパナヒの最新作」という、僕の文章がお粗末であることを差し引けば、この一文を読んだだけで矛盾と奇作の可能性を感じる面白(interesting)い触れ込みのもの。

イランでタクシー運転手に扮したパナヒが運転する車に乗り込んでくるバックボーンもキャラクターも多様な乗客たち。80分間映され続けるその光景に見るのは、イランという国とそこで起きているかもしれない盈虚、垣間見える人の性、パナヒ自身の葛藤とアウトプット、はたまた関わる人間の魂…一言でまとめるとあまりに陳腐になるが、そこにあるのはまさに''人生''である。

経験知原理主義とでもいうのか、みたらわかる・やってみたらわかる…などといった言説のことを心底嫌悪しているのだが、こればっかりは見たらわかるというほかない。というか見ないとわからないか? これは映画なのか、これこそが映画なのか…浅薄な知見をひっくり返してくれる今作を見ないのは、嘘であると心からそう思う。僕自身もまた映画というものについて考え直したい。

あ、あと最初の5分くらいは完全に無駄。

何かにたとえようと思ったけど、適切なものがなく断念。

 

・PARKS / 瀬田なつき

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トクマルシューゴマジ半端ないの作品。朝ドラで花型の役を演じながらそれ以降癖の強い作品で癖の強い役をこなしてサブカルどぶ人間たちの心をつかんでいる(と僕は勝手に思っている)橋本愛と、一時期激プッシュされていた気はするが最近は露出も落ち着いている染谷翔太(個人的には才能が不要に摩耗してほしくないのでこれでいいのではと思っている、聞こえてるか菅田将暉池松壮亮の関係者)はさすがだし、吉祥寺の風景は間違いなさすらあるんだけど、とにかく音楽がすごい。

蓋し、映画というものは、①演出(カメラワーク/映像/音楽等)、②脚本、③演技、④ストーリーの4要素が特に重要であり、この要素が数字順の優先順位で映画の出来を決めることが多いと思っている。それでいうと、今作は①があまりに圧倒的、もっと正確に言うと①のうち音楽が圧倒的な作品である。それゆえに脚本やストーリーという意味では特に轢かれるポイントも薄く(寧ろひっかかる部分が多い)、演技も心を揺らされるという曖昧にして確かな感覚に浸れるほどではない(勿論素晴らしいものではあったが)、にもかかわらず読後感(鑑後感?)は良い。

定期的に高円寺や中崎町で古着のウィンドウショッピングをして高まるタイプのクソ人間なのでスカート澤部、シャムキャッツ相対性理論とかが耳に入るところもまた憎たらしい。そうしたものを摂取すると何か高感度な人間になれてるように錯覚し高まっている自分も憎たらしい。最高で最低だ。

あ、食べ物でたとえるなら、とれたての九条ネギがたっぷり盛られた京都ラーメン。

 

文化芸術の、我々の経験のストックを超えた激烈さや繊細さに出会ったとき、我々は一つ豊かになれているかのような気がするが、この感覚は我々をハイにするという意味で脳内麻薬みたいなものなのではと思える。そしてそれがあるから、我々はなけなしのお金と、稗田八宝菜のように重たくなった頭と、現実からの逃避精神とをもって今日も不適合者のたまり場へと赴くのである(生)

雑記: 僕の邦楽ベストアルバム2016

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一部の頭の良い人を除いて、大部分の僕らは日頃の地道な蓄積とその内省化及び純粋な経験機会の増加によってストックを増やし、それで意思決定の連続である人生をやり抜くしかない。帰省方法の選択の話。

 

今年聴いた邦楽のマイベストランキングについてのお話です。

以下詳細

題名

  • (マイ)ベストアルバム2016、ベスト10

目的

  • 僕が今年を回顧&整理すること

内容

  • 16年邦楽でマイベスト10をつくる
  • ※16年邦楽とは、2016年に日本で発売されたVarious Artist名義を除くアルバム・EPをさす
  • アルバム・EPは通しで一周以上したもののみが選考対象

基準

  • 僕が出会って良かったと思えた順
  • ※出会って良かったかは、感動量の絶対値と定義する。

 

ところで、本来的に考えるとベストを決めるなんてのはどう考えても不遜極まりない行為であるし、そうでなくとも僕の音楽偏差値では正当性というか妥当性かみたいなものを担保できない。

そうするとどうしても自分の主観による自己満足な振り返りになりそうだけど、どうせ人の数だけ聞き方があるんだから「オナニーで何が悪い?俺のホワイトスプラッシュ16(ワンシックス)を見せつけてやればいんいんだ」と思ったので、僕の思うようにやります。来年以降の僕はこれを見て何事も初心と原点を忘れずに頑張ってほしい。

  

粛々と進めます。今年の総数は137、そのうち11です。長いので、万が一読む人がいたら、順位の下の理由の部分だけ読んでくれれば大体わかるので飛ばしてください。

 

10位:sora tob sakana / sora tob sakana

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sora tob sakana/夏の扉(MV) - YouTube

理由:ちょうど良さにピンと来た

 例えるならば、ハイボールに合うことを目指して追究に追究を重ねたバルの唐揚げ。

「アイドルは楽曲から入る派です」なんて人が能弁を垂れるまでもなく、楽曲の独自性が加速度的に増している昨今。佃煮にするほどの数のアイドルがいる以上当たり前だな〜差異化が図れないもんな〜と思って例年通り漁ってるけど、楽曲で差異化を図るアイドル、まぁ転がってる転がってる。

正直sora tob sakanaもその1つではあるんだけど今回は所謂残響系が上手いこと調和しているなぁと。どうも詳しい人曰く今作はベスト的なところがあるらしい。次回以降に期待が高ままる。

 

10位:STAND!! / フジファブリック

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フジファブリック 『SUPER!!』 - YouTube

理由:向きは違えど絶対値は同じ、かつて抱いていた大好きの回帰

日本の音楽関係者でフジファブリックの志村が1番大好きなので、その志村なきフジファブリックからいつの間にか離れていたけど、今作は間違いない。

フジファブリックらしい変態性と、何をしてもハマるカメレオン的な山肉さんのボーカルと、喜怒哀楽豊かなキーボードとが噛み合って止揚に辿り着いている感がある。フェス御用達アップチューンからおどろおどろしな三拍子まで、透明な煌めきから湿地帯の暗がりまで。今までのvoyagerとLIFEも、ここに来るまでのホップステップなのでは?と勝手に物語を作れるなどして、もうたまらない。

久しぶりに自己紹介で「何の音楽聴くの?」と聴かれた時に「フジファブリックとかかな〜」て言いそう。クックックッ…

例えるなら、高校の帰り道よく行っていた定食屋の高くて注文してなかったメニューを大人になって里帰りした時に注文してみたら…そんな気持ち。

 

9位:天声ジングル / 相対性理論

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相対性理論「天声ジングル」予告篇(2016.4.27 on sale) - YouTube

理由:食わず嫌いを克服

バンドサウンドとやくしまるえつこのボーカルとが最高にちょうどよかった相対性理論はいつの間にか暴徒と化したサブカルのパワー(それは最早サブと冠することに違和感を覚えるほどだ)に飲まれていった。子供は好き嫌いを克服し、ティーンは色恋をし、拗らせ成人も気がつけばまともになった。僕が珍しさのストックで自己を確立しようとする自分に懐疑的になり始めたのもちょうどこの頃だった。相対性理論というthis is 最高にちょうど良いバンドを逆張りのイタチごっこを始めた僕が敬遠するのは今振り返っても必然だったと思うし、あまつさえそれが暴徒化した形而上の怪物ともなればそりゃ触れたくない。

だがしかし!!歳をとるとこう思う。「屁理屈並べて好き嫌い作るの、良い歳こいてヤバくない?」そう、大人になるのだなんとなく僕らは。見ろ星野源を。武道館くんだりまで連れてってもらった挙句にそこで狂気の音楽を披露していた男が、今やポップでキュートなサブカルのファッションアイコンとなり新垣結衣にかまされ続けていたのだぞ!石田ゆり子に布団をかけてほしい!!

話を戻すと、成長した僕は欺瞞や偏見なく音楽を聴こうと思いまして、そして相対性理論を聴いたら、ギターとボーカルちょうど良いじゃんってなったってこと。それに昔ほどクドくないようにも思う。それが物足りない人が多いんだろうけど、僕はポップで親しみやすくて良いと思うなぁ。バレンタインやハロウィンを資本主義が産んだ異常な風習だとかいって嫌忌する奴より、特別に好きではなくても付き合って楽しんだり、それはそれと尖らずに分け隔てない態度をとる人の方が良いでしょ?俺たちもう20年生きてるんだぜ?

例えるならオシャレだけどシンプルで、奥が深くて子供の頃は有り難みがわからない、じっくり煮込んだポトフ。マスタードを軽く添えてさらに美味しく。

 

8位:D.A.N. / D.A.N.

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D.A.N. - Zidane (Official Video) - YouTube

理由:先を進みすぎなオシャレさ

相対性理論でふざけすぎて息切れしたし多分来年読み返して死にたくなる奴なのでパパッと逝きたい。

なんというか洋楽追従→ガラパゴス邦楽ときて次は日本発の洋楽がきたって感じ。全洋楽分の1のバンド。この路線はyahyelとD.A.N.でツートップだと思ってるけど、個人的にはD.A.N.の方が理解できた。

妖艶なベースラインにマッチする薄味なのに耳に残る不思議なボーカル。ジャズ感、ヒップホップ感、ロック感、素人の僕に説明がつかない何層にもなった音楽。それでいてメロウで日本人の耳にも合いやすい。オシャレ極まってるはずなのにNulbarichほどお高い感じもしない。

上質で具体的な話を聞きたい人は、もっと凄い人のレビューを見て。

例えるなら、表参道のスペイン料理店特製のパエリア。

 

7位:A Long Day / ミツメ

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ミツメ - あこがれ - YouTube

理由:邦ロックがここにあったのかという発見の喜び

邦ロック、なかなかこれと言ったのねぇよな、なんて言いたいニワカ音楽ヲタだったけど、ミツメには完敗。これこそ"ロックバンド"の出す音。

一曲目のあこがれから始まる、情緒的で肩肘張らないバンドサウンドは、ロックと言えば激しい、ロックと言えばアップテンポ、ロックと言えばのりやすい、ロックと言えば軽薄、みたいな一人歩きした定義的な何かを優しく再構築してくれる。それでいて、最小限に最適解と思える演奏で高い芸術性も担保されてる。そしてアルバムを聴き進めると増してくる重厚さ。全くもって飽きがこない。二重にも三重にもなった衝撃。本当に感動的な出会いだった。6月再生数No.1。

例えるなら、近所にあるちょっと汚い中華料理屋で出会った1番うまい麻婆豆腐。

 

 

6位:醒めない / スピッツ

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スピッツ / 醒めない - YouTube

理由:スピッツにそれをされたら何も言えないという思い

音楽好きな皆さんが総じて言っている気がする"ロックバンドである初期スピッツの良さ"みたいなものが、ようやく理解できた気がする。

ポップとロックの塩梅という意味で丁度いい(相対性理論の丁度いいは、ギターとボーカルの塩梅)。醒めないから見せつけてくる、ポップだけどロック。僕の音楽偏差値ではこの感覚を表現できないけど、なんというか実はめちゃくちゃいい出汁を使っている感じ。ギターのカッティングの小気味良さによってさらに箸が進む。まぁ進む。スピッツってすげぇ。

例えるなら…麺は細麺ストレート、具材はネギとメンマとチャーシュー、オーソドックスだけど奥が深い、名店の絶品塩ラーメン。

 

5位:ソルファ(2016) / ASIAN KUNG-FU GENERATION

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ASIAN KUNG-FU GENERATION 『リライト(2016ver.)』 - YouTube

理由: 現代邦ロックが出来る大衆性と芸術性の一つの到達点

音楽の想い出聴きに否定的で、かつ基本的に逆張り野郎なので、俺は騙されないぞなどと警戒して入ったけど、それでよかった。だからこそ、この極上の10年代半ばのロックを、しっかりと十二分に堪能できた。

バーブが印象的なギターは終始アレンジされているが、これこそが現代ロック。万能の調味料を絶妙に使う職人感。そして存在感抜群にして力強く全体を導くベース。落ち着いてるけどその落ち着きに意思を感じる俺たちのゴッチのボーカル。

前作Wonder Futureで見せたシンプルだけどモダンなラウドロックは新しいアジカンの時代を感じさせるものでとてもよかったけど、その続きを、過去作との比較をどうしても避けられない再録という形で、ともすれば新時代の形を否定されかねない形で、俺たちに鮮やかに見せてきやがったアジカン。俺たちのアオハルだ〜。

例えるなら、普通にしても美味しいけど工夫次第でどたらにも転がる、でも結局は基本の下準備と炒め方で勝負が決まる、料理の基本野菜炒め。

12/31追記

そういえばRe:Re:ってシングルからもまた編曲重ねてるよね?気合いを感じて良さがありますな。

 

4位:COLD DISC / ストレイテナー

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ストレイテナー「COLD DISC」全曲ダイジェストスタジオ一発撮り【360°全方位動画】 - YouTube

理由:ただただぐうの音も出ない 

ストレイテナーは文句無しにカッコいいロックを打ち出してきていたけど、変化球が好きな自分にはアクがなくて、それ故にあまりピンと来ていなかったのだけど、ストレイテナーにこれをされると何も言えない。

研ぎ澄まされたロックの鋭さはそのままに編曲を通して増した親しみやすさ。語彙力がないから原色→シーグラスの流れなんて模範解答かよ…ってなった。はいはい解散解散!こんなことされたら陳腐な評論なんてひとえに風の前の塵に同じ状態だよ。マジで全ロックキッズが聴くべき珠玉の一枚。

例えるなら、二つの世界の融合で作られた料理であり、それっぽくは出来るけど独自のアレンジと経験に裏打ちされた腕前で高みを見せられるとそこには超えられない壁がある、和食シェフの作る肉じゃが。

余談だけどスピッツ醒めないと本質的に似通っている気がする。

  

3位:君の町にも雨はふるのかい? / シャムキャッツ

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シャムキャッツ - すてねこ (MUSIC VIDEO) - YouTube

理由:シンプルに好きな音楽

これは音楽的な何かや歴史的なインパクトとかは一切関係なく、ただ自分の過去の蓄積の中で最高に好きな音楽が出現したというそれだけ。余計な説明不要。

素朴で気怠げなロックはどこか心を掴む魅力を持っている。あれ、説明してる。

例えるなら、土曜の昼に食べる実家の慣れ親しんだ味の炒飯。

 

2位:COSMIC EXPLORER / Perfume

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[MV] Perfume 「FLASH」 - YouTube

※album.verとは異なる

理由:凝縮された絶対性と先進性

JPNが新時代に見せたジャパニーズエレクトロポップの形の一つなら、COSMIC EXPLORERはこれぞ日本人が作るEDMの在るべき形そのものというレベル。

そう言えばテクノポップアイドルだったPerfumeは、ボーカルが最高に生かされていて且つ日本人の耳に最高にフィットするエレクトロな編曲を通して、現代音楽の一つのキングダムを築けるレベルのジャパニーズEDMを見せて来た。

ギラギラのEDMの前半、シングル曲で飽きさせない後半、どちらも悪くないしどちらもあるからこそ良い。個人的にはシングル曲たちのアルバムミックスがどれも秀逸で驚愕。アルバムverを聴いてシングルverを聴きたくなったことは過去にもあるけど、ここまで聴きたくなったのは初めて。

Cling, Cling、Hold your Handあたりは好みが分かれるかな?

例えるなら…日本を代表する料理。魚を選ぶことから薬味のチョイスまで、凡ゆる場面でいいと思うものを取り入れ、見せる表情も異なる。大衆向けのものもあるけど、ここは洗練度合いが一味違う。ミシュラン三つ星の高級寿司。

 

1位:Fantome / 宇多田ヒカル

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ハイレゾ音源配信を拾うかCDを借りることをお勧めします。

理由:高すぎる期待値を超えるクオリティ、世界を一気にアップデートする先進性、復活どころか今が最高と確信するほどの洗練性

 

 

例えるなら、最高の土鍋で最高のお米を最高の職人が炊いた白米。

 

 

以上。長くなったからこれで終わり!また別に書きたいことは投稿したい。

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※12/31追記

今年の邦楽を一言で表すと「融合と淘汰の1年」だったと思っている。数年前をピークに分岐が始まったオルタナロックたちは、アップテンポを極めた快楽物質の純度が高さを目指しつつもテンポや編曲で一工夫を入れて、オリジナルなフェスロックを目指す外的且つ内的な闘争が続いてるように思う。また一方で昨今隆盛なブラックミュージックのリズム感や多様化した編曲を独自に解釈し落とし込んだロックが、特にベテランを中心に見られ、ハマったそれらのパワーは新興勢力やサブカル勢を置き去りにするほどのものだった。

時を同じくして、ブラックミュージック一辺倒でシティポップを出してきたサブカル勢アーリーアダプター組もその数があまりに膨大になり淘汰の時代に向かっているように感じる。そこからの分岐はオルタナロックと同じ。音楽を聴くに際してリズム感がわりと気になる僕にとっては、この変化はシティポップのインパクトを弱めるものだった。だからなのか、bonobosやLucky Tapesの新譜もとても良かったが去年聴いていたらもっと衝撃だったのかと少し残念な気がする。こう考えると、自分の聴き方故にここでは音楽を満喫しきれなかったように思う。

ただ全体的には、「新規性・普遍性・意外性・多様性」を個人的良い音楽の定義とする自分にとっては最高に良い一年だったように思う。一つの山を越え分岐点に来た音楽はその性質が多様化され、ありそうでなかった新しさ(新規性)や、懐かしさや個性を感じるアレンジ(意外性)、そしてそうした淘汰の時代だからこそ生き残るために重要な普遍性が求められていたからだろうか。

この2016年を、サブカル沼にちょうどよく浸かり、Apple Musicを使いこなせるようになり、手を出せていなかった音楽に手を出す機会を得た状態で迎えられて本当に幸運だったと思う。そしてその状態に至るまでに関わった友人や先輩や後輩メディアにありがとう〜って伝えた〜くて〜。

雑記: 2016年洋楽ベスト的サムシング

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文化的であることは、一度それが目的になった途端腐敗するって近所のお寺の一言に書いてあったぞ 

今年と今までの違いは、Apple Musicがずっと側にいたこと。いくら時 流れていこうとI'm by your side babyいつでも状態だった。

というわけで?今年の備忘録的な意味合いで、印象に残った洋楽をまとめてます。聴いた数も少ないし、批評ができるほどの耳経験値もないので、ベストではないです。

条件は

①アルバム・EPのみ(シングルはなし)

②2016年発売

③国内リリースを除く、の3点のみ。

 

Simplicity / JAWS

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JAWS - Right in Front of Me (Official Audio)

インディーロックのよさ。外国のビールが飲みたくなる一枚。技術の発達の中でギターベースとシンプルに勝負されるとノックダウンしてしまう。バイト先で知り合ったオシャレで音楽が好きで、自分のことを面倒見てくれる気のいいフリーターのにいちゃんって感じ。

 

For All We Know / NAO

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NAO - "Happy" [For All We Know]

オシャレオシャレ&オシャレ。エレクトロにありがちな低偏差値感が全くないのが良い。ソウル音楽をモダンに解釈したエレクトロサウンドはこれからも暫くは隆盛であるだろうが、その先頭集団を走るポテンシャルは十分にあるはず。

ダダイズムが好きな進学校の高身長オシャレイケメンって感じ。

 

Weezer(White album) / Weezer

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Weezer - California Kids

俺たちがあの時初めて出会ったクールでエモーショナルなrock×popがここにあった。タフでホットなギターサウンドがロックとポップの絶妙なバランスを保ち、ハピネスとメランコリアを最高の塩梅でぶつけてくる。なんか頭悪い文章になった

特にcalifornia kidsに始まる序盤の流れはこれぞアルバムの入りで、ジ・アンサーである。

昔片想いだった男の子に同窓会で会ったら、見た目は変わったけど相変わらず優しくて楽しくてカッコよかった、そんな一枚。

 

 

Hills End / DMA's

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DMA'S - Lay Down

今年の優勝候補。CatfishやSherlocks、Blossomsとブリティッシュロックのレコンキスタ感がある昨今、オーストラリア出身の彼らが放ってきた音楽は美しの一品。

爽やかさを生み出す煌めきのハット音と透明感のある歌声が印象的なバンド音は、さながら東京から転校してきた同性に人気の好青年といったところか。

 

Under the Sun / DIIV

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DIIV - Is the Is Are [Full Album] (2016)

深淵をのぞく時、DIIVはお前にめちゃくちゃ語りかけてくるのだ。

深いリバーブが誘う世界は暗闇だし、その先もやはり霧に包まれている。でも霧はきっと晴れる。

キルケゴールを読む高校生も、いつかはきっと、愛する人を見つけたり見つけなかったりして小さくとも偉大な自己を確立する。

 

Here / Teenage Fanclub

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Teenage Fanclub "I'm in Love"

2016年はどんな一年でしたか?苛烈、苦悩、絶望にやられちまったあなたの元にも陽の光が届いているはず。なすところも無く日を暮れさせてはいけない。哀愁と一笑がここにあります。

柔らかく優しいメロディと単調さを無くす質実剛健なギターとの調和美しい、思春期を終えた幼馴染のような一曲。

 

Future, Present, Past / The Strokes

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The Strokes - Threat of Joy (Official Audio)

文字通りFutureとPresentとPastが描かれている。これマジで説明いる?聴いたら成る程ってなる。あなたはどのストロークスがお好き?

 

LIFE OF PAUSE / Wild Nothing 

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Wild Nothing // Life of Pause (Official Single)

湖の底のような世界観。湖の底行ったことないけど。ブラックミュージックを感じる美しいリズム感が奏でる世界は、そこだけ時の流れが違う異世界のよう。この空間だけは自分以外の生命の流れが止まっている、まさにLIFE OF PAUSE。

 

Chaosmosis / Primal Scream

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Primal Scream, Sky Ferreira - Where The Light Gets In

最先端の飽くなき探求がまたしても彼らの突き抜けた表現を見せてくれた。 先行シングルのWhere the light gets inに見られる新しさはそのままに、サウンドはエレクトロに依存しない多様性。ピアノ、ベース、シンセ…ワクワク感がたまらない、新時代のカラフルロック。

普段は盛り上げ役で、一方で三次会での真面目な話やウンチクもどんと来いなサークルに1人はいる凄いやつ。でもちょっと馬鹿。

 

22, A Million / Bon Iver

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Bon Iver - 33 "GOD" - Official Lyric Video

エレクトロだけどアコースティック感があり、間違いないけど歪さがある。とでもいうのかなんというのか…僕の音楽偏差値では説明不可能なので他の人の話を見るべし。

周りに1人くらいいる意味不明だけど間違いなく凄いやつ?そんな感じ?

 

Need Your Light / Ra Ra Riot

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Ra Ra Riot - Water (Official Video)

一番好きな洋楽バンド。よい。改めて聞くと音がデカい。

 

 popで上質なエレクトロサウンドと、洗練されたロックサウンドが好きな洋楽の定義な気がした2016。洋楽に関しては芸術性を期待しているところが強いからかとにかく安っぽくないのが好きなんだろうなぁと感じた2016。

来年は音楽聴いてる暇あったら彼女とイチャコラしながら三代目じぇえそうるぶらあずでも聴くぞ!!

雑記: #2016年ベスト男の子ランキング

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タワレコバイトするサブカルクソ野郎にドラムを全て中華鍋を叩く音に変えたDream theaterの音源を死ぬまで聴かないといけない呪いをかけたい。

 

2016年ベスト男の子ランキングにも参加させてもらってます。

この三連休は基本的に年末の振り返りと勉強で引きこもっているので手が止まりません。シコシコ。

 

10:安倍晋三(おじさん)

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東洋経済オンライン

オリンピック閉会式でマリオのコスプレをしたり、昔は松井と長嶋の国民栄誉賞始球式の場に立ち会ったりと、恐らく目立ちたがりなおじさん。でも煽り耐性がない。

政治的信条とか関係なく、小泉さんの後を継いだ時からはだいぶ老けているみたいだし健康に気をつけて。お年玉7億くれ。その7億で蓮実クレアの乳輪印刷する。

 

9:五條悠真(漫画火ノ丸相撲キャラクター)

※漫画キャラは著作権とか特に怖いので画像なし

実在しない人間から唯一のランクイン。僕とは出自は似ても似つかないし、僕自身感情移入は勿論自己投影など全くしないタイプだけど、何故かグッときた。漫画自体の魅力もあるだろうけど。覆水を盆に返してほしい!

 

8:カズレーザー(芸人・メイプル超合金)

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サンミュージックHP

去年のM-1以降からテレビに出まくってる金髪でザクの人。サブカル寄りのヤバい人のはずだけど嫌味や商業性が感じられなくて凄いなと思う。個人的にはシンプルに芸人として好き。しょーもないことをする人や頭おかしい人が好きなので(ホリケン除く)

余談だけどサブカル寄りの人でいうと、星野源は商業性とかを理解した上で行動できているタイプ、高橋一生は商業性だとかサブカル理解だとかそういう雑念を持っていないでほしいと思うタイプ。僕の部屋の本を勝手に捨ててほしい。

 

7:丸山文裕(陸上・旭化成)

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旭化成

昔の旭化成らしい高卒叩き上げの選手。今年の琵琶湖で初マラソン。積極的な飛び出しでオリンピックも掴みかけたし、久しぶりに期待させるマラソンをしてくれた。高校の頃からカロキ(当時世羅高校、現DeNA、世界選手権10000m入賞)と並走しようとする思い切りのいい選手だったんだけど、琵琶湖でも変わらず、本来なら我慢のところをイケると思って飛び出したというその気持ち、最高に好きだ〜。

因みに実は母校が同じ(接点は皆無)

 

6:ゲーレンラップ(アメリカ・陸上)

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Wikipedia

リオ五輪10000m入賞、マラソン銅メダルの怪物。現代のトラックとマラソンの別物感はじめとする長距離界の考え方が嫌いなのでそれに風穴を開けてくれた姿は本当にカッコよかった〜〜今年特にカッコよかった、まさにベスト男の子でしょう。

 

5:松田翔太(俳優)

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※オフィス作

言わずと知れた超有名人。演技は普通(悪いとは全く思わない)だけど、見た目がとにかく好き。服も超オシャレ。男性芸能人で唯一見た目に心酔してる。ファッションも参考にしたい。

映画ディアスポリスの髪型がとてもカッコよくて、美容院で頼んでしてもらったけどカットしてもらって鏡を見てもそこには毎朝見る僕の顔があって白目むいて倒れた。意外と運動ができなかったら萌えるな。

 

4:RG(芸人・レイザーラモン)

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※ナタリー

あるあるおじさん。一番好きな芸人。X-periaのCMであるあるを録音してて、その内容が「公園あるある、おんどりやめんどりの鳴き声が絶えずする」みたいなもので腹筋避けるほど笑った。すれ違ったら声をかけたい唯一の芸人。

 

3:コビーブライアント(元NBAレイカーズ)

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NBAマガジン

俺たちの天才コービー。引退試合ジャズ戦60点とかいう、ボールを集めてもらってることを差し引いても最早ドン引きのプレイをしたキチガイ

ラストイヤーは正直全然で、時にはいない方が良いようなパフォーマンスのこともあったけど、子供の頃のヒーローの1人の引退に感動しないはずがない〜。小6の頃ミニバスをしていたわけでもないのに1人で練習してたのが懐かしい、

 

2:太賀(俳優)

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スターダストプロモーション

今年特に見た気がする。有名どころだとゆとりですが何かのゆとり社員役をしてた。とにかく演技が上手いと思う。何者とかいう朝井リョウに知った風な口をきかれて三浦大輔に良いようにやられた今年1のクソ映画も、佐藤健ではなく太賀だったら少しマシだったのでは…。

 

1:大谷翔平(プロ野球日本ハム)

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朝日新聞デジタは

今年のベスト男の子、他にいる???

 

クリスマスに泣きながら1人前サイズのフライパンを洗うだけの人生。いい男への道は狭く険しい。

雑記: #2016年ベスト女の子ランキング

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雨は夜更け過ぎになんとかかんとかだろう〜
 
 
まっつさんという方のTwitterで見かけて、面白そうだったのと今年一年の記録にもいいなと思ったので、やります。2016年ベスト女の子ランキング。男の子版も後日書きます。
小学2年生レベルの知能で駆け抜けたい。ビロビロ〜ン
 
 

10:田中みな実(タレント・フリーアナウンサー)

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ぶりっ子キャラ時代と本質的には一緒なんだけど、生命力の強い女の人には超ひかれる。男でも魅かれるから男女は関係ないが!一緒に飲みにいくとしたら敵意むき出しで会場入りしたい。性格は嫌いだから。でも偉そうに言っても対面したら2秒で切り返されそう。ほんと意味わかんな〜いとか言って欲しい。多分僕みたいな身分の人には接してくれない。あ、辛い死にたみだ。
 
 

9:長崎望未(女子ソフトボール・トヨタ自動車)

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内野安打をナイヤンダと言ってたというヤバめなエピソードにステータスの偏りを感じてよい。圧倒的な力は人を魅了する。一緒にお酒を飲んだらバカにしたいけど、自分の方が先に酔ってしまいバカにし返されたい。一緒に野球見たい。赤星の応援歌歌いたい。
 
 

8:牧野真莉愛(アイドル・モーニング娘。'16)

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[ameblo.jp/mm-12ki/theme-10086725508.html:title]
モーニング娘。13期のうちの一人で、研修生時代からずば抜けて美しかった若い才能が、ついに!センター!!いやセンター云々よりも順調に大人になってることに泣いちゃうかも。
顔はゴマくらいの大きさで脚はししゃも。ハロプロらしい美しさ。アイドルの握手会は得意じゃないけど、握手したらずっと可愛いと思ってましたとかキモいことしか言えなさそう。それで生ゴミを見るような目で見て欲しい。
 

7:渚(お笑い芸人・尼神インター)

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住む世界が違うタイプの人。でも好き。おもんないねんって言われたい。文字にすると関西弁が白々しいな。もうシンプルに暴力振るってくれ。
 

6:りりか(女優・退屈な日々にさようならを他)

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上手く言えないけど雰囲気がある。同じ部屋にはいられなさそう。
 

5:辻沙絵(陸上選手・リオパラリンピック他)

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リオパラリンピックの短距離に出場していたのを偶然みて完全に一目惚れ。顔が好き。競技に対する姿勢も好き。あと個人的に印象に残っているのは、障害の害を漢字で書くか平仮名で書くかについて、飄々と「どっちでもいいと思う」と言ってたこと。障害者(に限った話ではないが特に)の使命感みたいなものに少し冷めた立場であるため良さがあった。紅白審査員めでたい!今年の紅白は宇多田ヒカルと辻沙絵だけ見る。
 

4:稲村亜美(グラビアアイドル)

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神スイング(この単語めちゃくちゃ嫌い)の人。ガタイ良すぎてもはや笑ってまう。一緒に歩いてる時にしょーもないこと言って尻肉を殴打?蹴打?されたい。コミュニケーションが暴力を伴っているとなをよろし。見た目はさらなり。僕のバットも神スイングしちゃう。あ?お前のレベルならホームランじゃなくてバント?そう…。
 

3:蓮実クレア(AV女優)

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言わずと知れたAV女優。今年3341145149800回お世話になった。人造人間かってくらい整った身体をしてる。マジかよ。痴女モノ多いけど多分性格的にあってない気がする。そこら辺も含めてなお素晴らしい。7億円払うから乳輪を3Dプリンターで印刷させてくれ。
 
 

2:加納愛子(お笑い芸人・Aマッソ)

M-1準決勝(敗者復活ではない)でちゃんと知って(それ以前も見たことはあったが)ハマった。今となってはネット番組も全部見てる。漫才にしてもバラエティにしても見ててメチャクチャギラついてる感じなのが最の高だ!!!!笑い飯好きってのもめちゃ納得する。笑けずり→敗者復活で知名度少し出たかもなのは嬉しいけど、僕みたいなサブカルに消費される気がしてつらい!!!!そんなハイエナ切り刻んでやれ!!!!敗者復活で新ネタやったのサイコーだった!!!!トリキのメニュー表で俺のことを殴ってくれ!!!!
 

1:宇多田ヒカルと(ミュージシャン)

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逆に1位にしないかで迷った。殿堂入り的な。現人神。
 
 
 
 
あと僕のラブが10人では満足していないようなので追記。
 
 

来年に期待しま賞

佐々木あき(AV女優)

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宴会を頑張る人と痴女モノAV女優に悪い人はいないってデカルトも言ってた!!!!
 

今年もよかったガール

鈴木亜由子(陸上・日本郵政)

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今の女子で1番期待できる!大学時代から見てた。怪我が変に遺らないとよい。東京は見にいくで!!!!!
 
 

僕も歳をとりました

芦田愛菜(女優・OUR HOUSE)

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ACIDMANA。綺麗になってるよね。芦田愛菜のヒモになりたい。
 
 
現実世界の知人とかも全然ありらしいので来年は彼女が1位だろうな〜(死〜ン)

与太話:自己超克とは関係のない話

僕は、教育とは「社会人というレプリカントを製造する政治的行為」であり、優秀なレプリカントたち(これは皮肉でも何でもない最大級の賛辞だ)は、大きな基礎ルートで勝ち取った学歴と、個別学問分野という細分化されたルートで修めた学問を活かして、社会の主たる担い手として生きゆくものだと考えている。イメージしやすいルートの分岐点は、大学入試や新卒就活就職(勿論国家試験や学者を目指すこともここに含まれる)あたりだろう。

大きな基礎ルートも細分化されたルートも、お題は頭の良さ(便宜上の表現)である。これは通る人が多い分だけ勝ち残るのが難しい。高校で優秀だった人が大学では凡人レベルだった、というように、研究・ビジネス・医者などの専門職?でもなんでも、当然上には上がいる。それを知った人はヨソに自己を見出す。音楽や映画に精通すること、食の道を極めようとすること、人脈を広げることなどがその例だ。家族の幸せなどもそこに含まれるだろう。

そしてベンチャーの世界で生きることもその例の一つだと思っていた。頭脳ルートで勝てないと判断した人が逃避として選択するルートだと思っていた。それを生きがいだとかやりたい仕事だとか美辞麗句を並べて自己欺瞞かよ、と思っていた。当該の人は反駁としてご立派なロジックを並べるだろうが、優秀なレプリカントでないという事実は揺るぎないと思っていた。これに関しては思っていると言った方が正しい‬。あなたは自分の価値観と夢のために軋轢に苦しみながら生きている人を「自分を殺している」などと知った風な口で批判してるだけで、あなたこそ自分にとって居心地の良い、ともすれば都合のいいルートに逃げてるだけなんじゃないですか?と思っている。話は逸れるが、だから僕は新卒就活でベンチャー企業に行く奴が大嫌いだし、見下している。自分もその1人であることを棚に上げて、見下している。このルートは難易度的にもこれからが本番だというのに、そこに挑む前に白旗をあげてるだけではないかと、負け犬だと、見下している。

 

ただ、最近になって例外があるかもしれないと思い始めた。ITで起業し、自分を自力で養えている人間だ。勿論大手企業がもう安泰ではないだとか、ビジネス世界の変化の速度が凄まじいだとか、大学3年生が夏秋に練習と経験のために行く、for the ベンチャーof the ベンチャー by the ベンチャーの胡散臭いセミナーで言われそうな話も理由としてあげられるだろう。従来のルートにおける優秀なレプリカントというゴールとそのメルクマールの定義が近年大きく揺らいでいるのは、そういった価値観が嫌いな僕でも漠然とまぁそうなのかなとは思う。ただしここでは、これが何故例外かというと、先に述べたレプリカントの製造ルートのお題からは外れた分野でありながら、IT分野がこのルートでの戦闘にかなり役立つ武器であるからではないか、という仮説を気にしたい。彼らはレプリカント製造ルートでは勝てないと悟りITルートに逃げた、あるいはレプリカント製造ルートでIT系レプリカントのルートを選んだ。だが、実は分岐しているように見えているこのルートはあとでどこかしらのレプリカント製造ルートと再合流出来るようになっているのではないか。いや、それだったら例えばアートなども一緒なのでは?とも思ったが、やはり少し違うように思う。先に述べたことであるが、この大きなルートのお題は頭の良さだ。そしてIT系ルートも頭の良さというお題だ。実は分岐していると思ったルートはその境界が曖昧であったのだ。

だがしかし、良く考えたらベンチャーって殆どIT系なのでは?という疑問が残る。では何故自分が最初に例外だと感じたのか?それは生存戦略の適切な見定めにあるのかなと思う。自己を十分に把握し、戦うフィールドとしてのルートを見極め、""そのルートのその分野で""、優秀な""レプリカントとして""勝ち残ることを見定め生きようとしているか、そこにあるのかなと思う。

こうなると、このレプリカント製造論は、十分に一般性のあるものだと思っていたが、僕の個人的な好悪もやはり無視できない(一般性のある論も始まりは個人の思いであるはずだからおかしいことではないのだが)。何故なら、その人か生存戦略を""適切に""見定めているかなんて変容する社会の定義の中で判断しようがないからだ。そこに客観性のみに基づいた絶対的な尺度など存在しないからだ。

 

 

我々は基本的に頭の良さ、というお題で戦わなければならない。義務教育と、実質的に義務教育となっている高校のことを考えたら明らかであろう。何を今更ということであるが、恐らく殆ど全ての人が、頭が良いということに多かれ少なかれ尊さを感じる原因はここにあるのだろう。そしてここでの経験が今後にも大きく影響を及ぼしているように思う。基礎ルート、或いはそこから細分化された分岐ルートで戦うことを決めた人は、そのルートで敗れ優秀なレプリカントにならなかった後もそのことを引きずりる。勝手にルサンチマンを抱えた卑屈で醜い存在になる人(僕のことかな??)、敗れた自分に蓋をして美辞麗句で自分を偽り根源的な幸せや瑣末な成功に自分の確立を見出す人、望みがないと分かっていても戦う人、落ち着いて現状を見定め、自分が勝ち残れるルートや逆転できるルートを積極的に選ぶ人。逆にこのルートで勝ち残り優秀なレプリカントになっている人も今までの経験の影響を受ける。ここまで戦ってきたものの散らつく限界に悩み苦しむ人、一切の疑いなすそれが全てだと考える人、このルートを全クリしたと判断して別ルートをプレイする人…。本当に当たり前だけど、これらに好き嫌いはあっても、普遍的な正誤というのはないのだろう。その時一時的な意味では正誤というのはあるだろうが、誰しもが自分なりの生存戦略生存戦略とは言わずとも自分なりの闘争を通して自分を確立しようとしていることに変わりはないのだ。今風に言うと何者かになろうとしているということに変わりはないのだ。

 

映画『ブレードランナー』では、人間と同じ見た目をしていて、宇宙開発のための労働力として開発された人造人間が、感情の萌芽によって人間社会への反乱を開始する。そして彼らを処刑するブレードランナーの中でも優秀な存在だった主人公は、自らの生き方に疑問を抱きながらも、人間社会の優秀な存在として職務に従事することになる。人造人間はレプリカントと呼ばれている。

 

雑記:最近見たり聴いたりしたモノについて③

27も29も30も近い。お酒を飲んでも23時には切り上げる時期が近づいている。服はセレオリきれい目で固める時期が近づいている。健康を慮って食事や運動に意識を向け始める時期が近づいている。あぁ時間がない。憂慮すべき諸々を追いかけているようで、実は、僕らは常にそれらに追われ緩やかに死へと向かっているのである。抗えない下り坂を今日も無意識に進んでいる。

 

年末を前に、11月に見聞きした映画と音楽を適当にピックアップしてます。

 

【映画】

キャロル / トッド・ヘインズ

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脚本、物語展開、演出(特に映像の色彩面)、役者の演技と全てが圧巻。僕個人の映画偏差値は低いが、どこを取っても現実との整合性がとれていて必然性を感じるもであった。戦後アメリカという想像でしか語れない場所に対してこれが真実なんだと違和感なく思わされる、人間模様とその周辺環境のリアルさ。映画って面白いんだなと思わされた一作。

個人的に好きではない恋愛もので、初めて良いものだと思わされたのもまた自分にとっては衝撃である。いやぁ、今年1番。

 

何者 / 三浦大輔

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確信したことだけど、僕は朝井リョウが嫌いだ。それも大嫌いだ。その実イケイケ側の人間のくせにちょっと自分の環境で協調性がなく御山の大将ななれないからといって、亜流に目を向け、喰い物にして、亜流に逃れた肥溜めたちを上から目線で見ている気がするのだ。君たちってこんな感じでしょ?という知った風な姿勢が、態度が、見え隠れしてならないのだ。

映画は、就活といういくらでもスケールを大きく扱える話なのに(身近なことだからそう思うだけなのかもしれないが、日本において新卒就活はとても大きなイベントであるように思える)、どこか小さな話をしている感じがしたのが残念。内向きの暗さに終始していることがそうさせているのかなと思っているが、それは監督の演出故なのか。

暗い話に終始するならエンディングのどんでん返し(これもどんでん返しというほど意外性がなかった)とやらをもっとその深刻さと絶望と醜さを克明に映し出すか、それかいっそ唐突で話とマッチしないような明るさがあってもよかったのかも。二階堂ふみが広告代理店のアラサー人事となし崩しに関係を持つとか。

あと役者も最近の綺麗所を揃えている印象だけど、なんか違う。佐藤健out太賀inとか面白いのかも。

 

ジュリエッタ / ペドロ・アルモドバル

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緻密に整えられているという意味でとても美しい映画。最高だった。スペイン映画というと予測不可能で常識や倫理を逸脱したものという話を見たことがあるけど、基本的にそんなことはなく一つ一つのエピソードが細やかさ・その内容ともに極めて妥当に描かれていたように思う。

有限の罰が償却されるというエンディングはカトリックの強いスペインならではなのか?冒頭に出てくるジュリエッタの家の、ビビッドな赤が配色されたデザインは監督の特徴?それとも悩みがありながらもそれを忘れなんとか生きてきたその脆くも強い生を象徴したもの?などとあれこれ考えが巡った。

もっと詳しければもっと楽しめたのにと惜しまれる。こんなに良い作品なのに…。

 

マンガ肉と僕 / 杉野希妃

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音楽を中心に終始おどろおどろしい雰囲気が漂う謎の作品。もっと掘り下げても良いのでは?と思うような場所も粛々と(あくまで時間量的な意味で粛々と)進んでいくのだが、だからといって何かが足りないというわけでもない。そしてこの粛々とした無機質な雰囲気もおどろおどろしさの要因であろう。

内容は良くも悪くも予想を裏切らないもの。 杉野希妃は言うなれば鬼才なのかもしれない。それか奇をてらっただけの人なのか。僕は前者だと思うが、ここら辺はこれからの作品やより精通している方々の評論によって判断すればよいだろう。あとNumber Girlを聴きたくなる映画。

 

サニー 永遠の仲間たち / カン・ヒョンチョル

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感情移入をする作品ではなかったが、本当に良いと思えた作品であった。娯楽に全振りの映画版モテキを見ている気分。

内面の葛藤とか悲しくて重い場面というのも勿論あるが、この映画を一言で語るなら「明るくハッピー」。青春を勝手に歪めてしまった僕ですら、その忌々しき青春を想起させられる内容にも全く嫌な気持ちにならない。併発される辛さや軋轢、不都合に無駄にスポットを当てていないからだろう。

あと時代考証が素晴らしい。Girls just wanna have fun、Time after time、映画ロッキーなどなど…。単純にカルチャー好きとしてもたまらない小ネタが満載。

当時の韓国の時代のうねりの中でも女子校生たちの眼前の荒波は一大事で、そしてそれを満喫してるんだなとも思えて、少し自分の青春を受容できた。

 

ぼくのおじさん / 山下敦弘

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北杜夫御大のぼくのおじさんの実写映画。同じ監督によって同じく短編小説であるオーバーフェンスが素晴らしい実写化をされていたこと、北杜夫が好きなことの2点からかなり期待していたが、うーん…といった感じ。

内容は決して悪くなく、挿入される音楽なども良かったのだが、日本の部分をそこまで膨らませなくても…というのが第一に気になったところ。あくまでそこはおじさんの愚人加減を表す部分に過ぎないので、無理に膨らませる場所ではないように思える。

松田龍平はさすが。原作的にはおじさんはこんなにシュッとしてはいないはずなのだが、いざ見ると全く違和感がない。名優であるなぁ(詠嘆)。

 

聖の青春 / 森義隆

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従兄弟の影響で少し将棋に興味を持っていた時期があり(全く上達しなかったので結局何にもならなかったが)、常識の延長線上としてA級棋士くらいは知っていることもあり、お話は心にグッときた。下手に原作を読んでいる映画よりずっと強いバイアスが働いたことも影響しているだろうが、静謐さと情熱はしっかり映し出されていたな、と。

ただその理由は村山聖という題材が焦点をあてられる上で申し分ない人間だったこと、それを演じた松山ケンイチが素晴らしかったことにあるのでは、と思えたしまった。知っているからこそ問題なく楽しめたが、少し説明不足な感も否めない。まぁ余計な説明などなく熱量で押し切る(良い意味で)作品なのかな、とは思うが、ストーリーと演技で説明をすることも出来たわけで。

羽生さんを演じた東出くんも良かったとは思うが、題材の羽生さんが特殊すぎて物足りなく感じてしまった。これに関しては東出くんの演技が今一つとかは一切ない。

無理に見るほどではないけど、よくわからない映画を惰性で選ぶくらいならこれを見たほうがいいとは思う、そんな感じ。

 

リップバンウィンクルの花嫁 / 岩井俊二

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良し悪しは一旦置いといて一言、悔しいけど岩井俊二はやはり凄い。

陰鬱と生きる僕もあなたも幸せになっていいんじゃないですか?みたいな問いかけが他者や環境との相対比較による自己認識を通して語られる、というのは映画や小説でもよく見られるパターンだが、それにありふれた感を抱かせないのは演出故なのだろう。作品を通して存在感を出す白色とそれが持つ陰のある性格が、虚しくも重たい映像をより美しく感じさせ、そして映像を中心に物語をストンと心に落とさせる、そんな作用を持っていたように思う。

 

【音楽】

君の町にも雨は降るのかい / シャムキャッツ

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シャムキャッツ - すてねこ (MUSIC VIDEO) - YouTube

完璧。

 

For All We Know / NAO

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NAO - Bad Blood (Official Video) - YouTube

僕の軽薄短小な音楽知識では予想がつかない楽曲たちに完敗。取り敢えず安っぽくなく、知性がある。これは凄い。10年代中盤エレクトロに対する意識を変えさせられた一枚。

 

ソルファ(再録) / ASIAN KUNG-FU GENERATION

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ASIAN KUNG-FU GENERATION 『リライト(2016ver.)』 - YouTube

16年のオルタナティブロックという印象。これについての良し悪しをオリジナルのソルファと比較して語るのは邪道であるように思う。これももう少しちゃんとまとめたい。人の音楽の聴き方が分かるアルバムだと思う。

 

Night Driver / Busted

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Night Driver - YouTube

まさにpop×rock。Walk The Moonに似た、今夜の主役になれる感がたまらない、エモーショナルでハッピーで、少しだけドープな一枚。

 

ママゴト / Sugar's Campaign

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Sugar's Campaign - ママゴト - YouTube

去年出したFriendsがポップでキュートでそれでいてシャレオツだったSugar's Campaignから出てきた新譜。曲のセンスは相変わらず申し分ない、アプローチの多様さや目新しさという意味では想像の域を出ないものの、最初から最後まで綺麗に流れていく構成が素晴らしい。ともすればBGMかしそうだけど、一曲一曲がクールなので好きな人はすっと一枚完走しそう。

ただ、自分の知識量の違いもあるとはいえ、衝撃は前作の方が上な気もする。

  

朝井リョウを嫌う自分こそが朝井リョウそのものなのだ。マウントを取るんじゃない。逃げ恥に難癖つけてるお前もだ馬鹿。

 

※一丁前に映画批評などしていますが、どれも楽しく見られています。良いんだけど…くらいのテンションです。

 

 

プレイリスト作ってます、良ければ是非。