#2020年ベスト女の子ランキング
全然振り返りの消化が追い付かない。ランキング系の消化に追われて本来的な振り返りが全くできていない。
と思ったんだけど、変わらず一人暮らしをしているだけの自分にとって年末年始も糞もないな、と気づいた。
強いて言うなら気持ちを切り替え、頑張っていこうと意識を新たにすること、つまり大多数にとっての年末を踏襲するくらい。
大多数の人に年末年始なんて意味はなくて皆切り替えの理由づけにしているくらいなんだけど。僕?ええ…。
というわけで、まっつくん( @HugAllMyF0128 )が主催していてる#ベスト女の子ランキング #ベスト男の子ランキング 。今年は引きこもった分メディア接触が多くて色々な人を見られた気がする。あと魅かれた人を見て自分がどうありたいかわかればいいよねって話。
詳しくは以下をご参照ください。(まっつくん、無許可でごめんね)
女の子いきます。
10位:佐藤栞里 (タレント)
邦楽ベスト10は絶対に集計に間に合わないことが発覚しました。
次は男の子。
2020年ベストバラエティ番組
最近頭を使っていないなと思ったので文章を書くことで頭を使おうと思いました。
身体的な楽しみというのは本当に気持ちが良くて楽で、その意味では生活になくてはならないものなわけですが、一方でそれが観念的な楽しみを享受するスタミナを奪っているなとも思っていて、
となった時に、身体的な楽しみに少しの観念性を持ち込めるとバランスがちょっと良くなるのかなと思ったり思わなかったりしますね。
それが身体的な楽しみに対する本来的なあり方なのかといわれるとそこは悩ましいのですが。
【2020年ベストバラエティ番組】
2年連続2度目の振り返り。レギュラーで放送している地上波番組のうち、個人的に面白かったものベスト10を書くだけ。※写真に意味はありません
雑記:20200815
すべきことをしたつもりではあるし、色んな考え事もしてだはずだけど進捗出してる感覚ない。
それが見えづらいことが多いのと、序盤3日ほど頑張れてないのが大きいな。
○
美術館
病院
美容院
外飲み
オン飲み2回
服買う
△
考え事
→まだ整理できてないテーマがあるから
読書
→ペース落ちてる
部屋の掃除
→エアコンと排水溝、カーペット
勉強
→計画
×
住民票
→コピーするだけだが…
雑記:20200802
酒は最高だ。
二杯くらい飲んだら「今日は酔う日だ」とかいうクソみたいな言い訳を作ってその先も飲み続けられてしまう。
今日も酒を飲んだ。美味い。いや美味くはないのかもしれない。今日を、毎日を正当化するために不を流し込んでいるだけのように思う。
最近つくづく思うんだけど、芸能人の不倫とか離婚とか結婚とか、本当に心底どうでもいい。自分が好きな芸能人でもよかったね、大変だねくらいだけど、そうでないなら本当にどうでもいい。
意味が分からない。なんで皆赤の他人にそんなに憤ったり共感したりできるんだ?実は身内か?人類皆穴兄弟的な話か?
昔付き合った彼女の独りは今どこにいるのか何をしているのかも知らない。
噂話では、浮気した彼氏とデキ婚をしたがその人が浮気をしていて離婚して、結果一人で子育てをしているらしい。もしかしたらその繰り返しをした結果人類の輪廻の果てに行ってしまったのかもしれないし、そうでないのかもしれない。ガンジス川の屍の一つと化しているのかもしれない。
いずれにしてもそれは可哀想なことなのかもしれない。でも、そんなことを言うのは無粋だろう。その人は美しかった。それは僕が昔付き合っていたとか犬畜生にでも食わせればいい記号は置いといて、客観的にそうなんだと思う。だって、その人は自分の意志を貫き続けているのだから。自分が尊ぶべきパースペクティブにこれ以上なく真摯なのだから。彼女はそうするべきだったんだろう。
世界には優しさが足りないし、俺にも優しさが足りない。俺には厳しが足りないし、世界にも厳しさが足りない。
日記未満
4連休にできたこと
・本を1.2冊読んだ
・5年間捨ててなかった粗大ゴミを捨てた
・意志を持って服を買わなかった
・前向きに過ごせた
4連休でできなかったこと
・本を2冊読めなかった
・予定してた分量の仕事ができなかった
・SNSから離れたつもりだったくせにちょくちょく見てしまった
・前向きには過ごせたものの何かを産んだ実感には至らなかった
お金の使い方への納得感が分かり始めた。1人飲みの6,000円は安いと思うけど、よく分からない会話をワーキャーした時の6,000円は高い。恒常性とその時の心によるところは大きいけど。というかこの年になってそんなことも分かってなかったのか。湯水のように金を使うおじさんだ。
ラブホテルの、例えば貝殻ベットみたいな独特な内装に対する興味が全然ない。セックスという身体的が最上級に高いやり取りは特に雰囲気が大事だろうから、その存在を理解はできるが。作業に不要な装飾必要?みたいな。でも味気ない工場みたいなホテルだったらコミュニケーション(つまりセックス)か成立しなさそう。どこに境界があるのかな。
中村文則の逃亡者、久しぶりに中村文則でグッときたな。俺たちには中村文則がいる。高井の自分語りとんでもなかった。「何もかも憂鬱な夜に」の真下のノート、「土の中の子供」の館長を背に消える最後のシーン、「銃」の発砲する場面に負けない気持ちの昂り。
明日から本当に空腹になるまで食べない。焼き鳥食べたら24時間経ってもまだ空腹にならなかった。この感覚を忘れないようにしたい。自分がすり減ることでようやく生を感じるあれを。俺は生を獲得するぞ。
明日からのどこかで、勉強か仕事中かをツイキャスかインスタライブする。進捗に変化があるか試す。
雑記:2019年良かったものの話
2019年以内に投稿できなかったですが、投稿するという事実が大事なので書いておきます。
【2019年の良かったイベント】
・塩田千春展 魂がふるえる
僕たちは外界と接する中で自己を形作っているはずだけど、じゃあ自分のコア(=魂)と外界との接点てどこなんだろう?って話(だと思っている)。
何かに触れているときもそうでないときも、そこに確かに在る己を研ぎ澄ませていこうな
・小沢健二 飛ばせ湾岸 2 nights、guitar bass drums で So kakkoii 宇宙へ
ドロップ前夜、豊洲
あまりに良すぎて心が死んでしまった。小沢健二の歌詞が、guitar bass drumsで作る空間が、とにかくハートフルでそれでいて意思があって、僕たちの救いだった。だからこそつらかたっんだけど。
でも時間をおいて振り返ると、自分がまだ良くなれてるという厳然たる事実を突き付けてくれた気もするので、やっていきましょう。
・NumberGirl 逆噴射バンド
ナンバーガールって本当にいたんだって思った話。
ロックとは何かみたいな話はよくあるけど、個人的には「自分が思うカッコイイを貫くその至誠」だと思っている。
ナンバーガールは秀徳だけじゃなくて全員がその瞬間のカッコよさを貫いていて、それが一つになって襲い掛かってくるから魂が震える。強い意思に対して人はいつだって憧憬を持ちますから。
文字通り鉄の風が吹いてきていました。あ、そもそも皆演奏めちゃくちゃ上手い。
・東京グルメサロン
3月から入って6月くらいから本格的にかかわったお酒を飲む集団。別に何かものすごい刺激があるとかではなく、「シンプルに人間関係の幅ができたこと」「少なくともご飯を食べることにおいて一人行動以外の選択肢が生まれたこと」という2つの大きな変化がありました。もちろん単純にいろんなお店にも行ったし、食の好みや食の位置づけもわかったからそれも良かったんですか。
・東大でオールした話
敬愛する後輩となぜか東大のテラスでオールしました。この瞬間俺はどこまでもいけると思ったんだけど、その瞬間をもう人生では味わえないと思い完全に鬱になった。
どうやら今も変わらず生きているので新しい人生をがんばる28であろうと思っています。
【買ってよかったもの】
・yohji yamamoto pour homme「i am not going to disturb you」
香水。匂いは普通なんだけど、意思をまとうことで気持ちが高ぶったから。
・FIVEISMS×THREE「コンシールバー」
コンシーラー。スティック状でシミを隠せるから超便利。来年、メンズコスメもう少し学べたら面白いかも
・Anker「PowerCore Fusion 5000」
モバイルバッテリー。コンセントがついているだけなんだけど、そのことだけでとにかく便利に。これごと持ち運べばよいので手間いらず。
・KAZUYUKI KUMAGAI ATTACHMENT「Ry/Nyストレッチポンチ セットアップ」
スニーカーは勿論、カジュアル目なら革靴も合う。ポケットのシームレスもATTACHMENTらしくて良い。まぁお前が好きなだけやろ、というのはあるけど。上下で70,000弱とお手頃。
【読んでよかった本】
・又吉直樹「人間」
今年はこの本の一年でした。最初に読んだときに完全に鬱になって、年末に読み直して自分の積み上げのなさに絶望しています。
・コスミック出版「芸人芸人芸人」
お笑い第七世代を特集した雑誌。多様性がどか新しい時代の笑いがとか言われるけど、そういう混じり気抜きにシンプルに皆売れてほしいなって改めて思いました。Aマッソのインタビューが一番おすすめです。
・國分 功一郎「暇と退屈の倫理学」
自分の人生に一番大きな影響を与えた本。自分にとって仕事とはなんなのか、毎日の行いはなんなのか、そこから考えられる自分の人生のやりたきことは何なのか?再定義を迫らされた。2020の目標もここに紐づいていいます。
積読にしていたけど、敬愛する先輩2人とニーチェの永劫回帰の話をしたのをきっかけに読んだ一冊。これは恋愛小説ではなく人生の訓話だと思っている。宿命的なものは重く、代替可能なものは軽いのか?むしろ代替可能であるからこそ重く、決められたことはそれはそれとして軽いのか?お前はどう生きたいんだ?
この本を読んでいて僕と仲がいい人は納得してくれるかもしれませんが、サビナが好きです。
【洋楽】
今年いいものばっかりだったのに、ベスト10を決められなかった。この反省は1年背負い続けます。
・Offline / Friendly Fires
ポストパンクをダンスミュージックでコーティングした感じですが、アルバム1枚が気が付けば終わってしまう。こういうアルバムはサブスク主流になった今、特に日本ではなかなかお目にかかれないですね。
・Hyperspace / Beck
ベックは神。ジャケットがダサかっこいいのも◎。「僕たちは、この現代世界で何かがあれば、とんでもない世界の速さ以上の速さで自分だけの空間に行き、自分を保つものさ」っていう話だと思っている。
・FIBS / Anna Meredith
アルバム内の引き出しが多すぎて同じアルバムの曲とは思えない。出自はクラシックにあるんだろうけど、ロッキンで書かれがちな「実験的な音楽」って本当はこういうものを言うんだろうなと。ちょっと僕の引き出しでは感想を言語化できないので誰か聞いてください。
・Bigger Than Life / Black Marble
ニューウェーブ系の音楽は無条件にぶちあがってしまうな。べたな選曲になるけど二曲目のOne Eye Openが名曲です。
※洋楽はベスト10を作れそうなので今度作ります。
【触れてよかったもの】
今年は気合入れてみました。からし蓮根と東京ホテイソンを推していたのですが残念でした。まぁでもそんなことは抜きに、若い力が未来を開いて、皆を見返したその生きる力に感動しました。ミルクボーイは準々決勝も準決勝も超爆笑だったので必然ですね。学生時代から続けてきたFMTで天下を取ったのも良かったです。これに関してはラランドも似たようなことが言えますね。
それにしても最近石を積んでいく系の話に弱い。くそつまんねぇ大人になってんな、老兵は死なず消え去るのみだぞ、分かってんのか?
・ラグビーW杯
そこら中で語られている感動の話は勿論なのですが、個人的には元々多少ラグビーがわかるので解説おじさんとして色んな人と話せてよかった…というのも大きかったです。あと、僕はひ弱だから絶対ラグビーなんかできないタイプなのですが、親がラグビー好きでその血をひいてるのかなってことをファクトっぽく知れたのも面白かったですね。いや、なんで好みが遺伝子で決まんねん。
・日記
日記を書かない奴は現在しか生きていないらしいので初めて見ましたが、これがよかった。別にちゃんと文章は書いてないけど「あれが嬉しかった」「あれは腹が立った」「これできてないな」っていうのを積んでいくことでまた自分のことをちょっと知れました。
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今年(去年)は、色んな自分や色んな周辺を知ることでアイデンティティの深いところまで含めて自分が矛盾だらけなことに気づいて、ありたい自分であれないことに気づいて本当に絶望しました。
まぁ矛盾がないやつなんていないし、それに苦しんでない奴なんか人間じゃあないんだけども。
自分の中の矛盾する価値観、自分と矛盾する外の価値観とに触れる中で自分を研いでいき、完全な球体になろうと思います。この完全な球体は僕にとっての魂なんだけど、ニアリーイコールで宇宙な気がしています。そして、きっとその時僕は光を放っているんじゃないですかね。知らんけど。
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雑記:僕の邦楽ベストアルバム2019
2019年は、なにか目に見えて大きな出来事があったわけではないですが、魂が揺らされ続ける毎日でしんどかったです。でも、良い音楽に沢山出会えたという確信はあります。
というわけで、今年聴いた邦楽のマイベストランキングについてのお話です。
以下詳細(過去と同じです)
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■題名
2019年(マイ)ベストアルバムベスト10
■目的
僕が今年の音楽を回顧&整理すること
■内容
19年邦楽におけるマイベスト10の作成
※19年邦楽とは、2019年に日本人名義で発売されたVarious Artist名義を除くアルバム・EPをさす。
※アルバム・EPは通しで一周以上聴いたもののみが選考対象
■基準
僕が出会って良かったと思えた順
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10位 DYSTOPIA ROMANCE 4.0/ Have a nice day!
■一言紹介
"今ここにある"毎日に影を落とす絶望を肯定するアウトプットにハバナイの精巧さを感じる名盤。
■コメント
ハバナイは、たとえば”若さ”を歌うとしたら「”どういう若さ”が自分の聴衆に刺さるか」を良く分かっているなと思っていて、なんというかアイドル性があるんだと思っています(因みに、この部門の日本人トップは椎名林檎です)。
という前提を頭の片隅に置きつつ今作を聞くと、より卑近な内容になっているように感じます。具体的には、これまで以上に歌詞が人間くさくて、メロディが優しくて、曲順が小粋になっている(一番最後は彼らの代名詞であるForever Young!)。
これらを踏まえてハバナイが今作でアウトプットしているのは
①僕らの弱さ、生きづらさや絶望という今ここにある存在を受容すること(歌詞)
②その上で、それを肯定する優しさを表現すること(メロディ)
③その上で、今日この瞬間以降に光を見せること(曲順)
という風に考えられるのかなと。
だから、「DYSTOPIA ROMANCE」というタイトルで、それが「4.0」で、アルバムのジャケットが手書きの曲順なのかな、と思っています。※これまでのジャケットは以下の写真参照
ちなみに、ROMANCEって中世ヨーロッパでは民衆のものって意味がありますよね。
https://music.apple.com/jp/album/dystopia-romance-4-0/1484106739
9位 can i love you? / Fukai Nana
■一言紹介
日本人とイタリア人の混成バンド。シンプルに曲の出来がよすぎる。
■コメント
これは、本当に曲の良さがずば抜けているバンドとそのEP。シューゲイズっぽいギターで衝動性がある一方で、音の数が多くないから緩急が効いてて演奏がとにかく映える。朴訥なギターも◎。
これからも変な混じり気なく、自分たちが思う良さを追求する純粋意思みたいなものをアウトプットし続けてほしいと思います。寄り添うことも、導くこともどちらも人生の光だから。
https://music.apple.com/jp/album/can-i-love-you-ep/1463020437
8位 海と宇宙の子供たち / Masion Book Girl
■一言紹介
変拍子の曲に、命のないボーカルが追い付いてきていて、音楽としての止揚が見えてきている一枚。
■コメント
僕はこの一年は最高だったと喧伝しまくってるんだけど、その中身はずっとひどいことばかりで、でも泥水すすることが必要だと確信していたから、そう言い続けているだけでありました。
僕は自分のことは普通のやつだと喧伝しまくってるんだけど、その中身はどうやら人とずれているらしく、それでもこの世界は歪んでいるなと(その世界とやらが何なのかもわからずに)確信していたから、そう言い続けているだけでありました。
僕は自分のことが大好きだと喧伝しまくってるんだけど、その中身は空っぽで自分の価値観になけなしのスペックを味付けしていくしかないと確信していから、そう言い続けているだけでありました。
嘘が本当になるためには石を積んでいくしかない気がして、それは生き方としても結論としても全然クールじゃない気がするんだけど、そこに光があるかもしれないと思ったから、このアルバムをベスト10にいれました。
7位 ジャズ / ドレスコーズ
■一言紹介
志磨遼平が天才だと再々認識する話。
■コメント
僕は前から、音楽の評価尺度は「多様性」「新規性」「商業性」「情動性」「時代性」の5つが中心で、それに加えてその人の美的感覚が少しあるかなくらいに思っているんですけど、この中で特にアウトプットするのが難しいのって「多様性」と「情動性」だと思うんですよね。
多様性って受容するのは簡単で。なぜならばアウトプットは内容を包む表現方法によってその鋭さが・味が全然変わるから。でも発信するのは難しい。その人が言語化できるということは思考として、少なくともそれを世界の一要素として納得していないとアウトプットできないから。
僕たちは常に異質な他者を嫌う。だから恣意的な尺度を作る。身分制度、性別、政治イデオロギー。だから自分の中で人を相対比較する、運動能力、学力、趣味の社会性。
それらを克己したとき、異なるものを受容したとき、僕たちコアを中心に大きくなっていくんじゃないですかね。その球体がきっと20年代を照らす気がするなとそう思います。
https://music.apple.com/jp/album/%25E3%2582%25B8%25E3%2583%25A3%25E3%2582%25BA/1458681859
6位 Shinjuiku Jumpshot / Shinjuku Jumpshot
■一言紹介
何者かよくわかっていないけど、とにかく曲がよかった。
■コメント
普通に音楽についてのコメントを書くと、Shinjuku Jumpshotっていうのはただ曲だけで出してその中身は一切謎に包まれている集団で。(ぜひShinjuku Jumpshotで検索してみてほしい)だから、音楽はここにあるけどShinjuiku Jumpshotは今ここにいないみたい。
E・Hカーが「歴史とは恣意的な尺度である」みたいなことを言っていたんですけど、これって万物においてそうなんですよね。背景情報を知ると必然的に物事をみる純度はさがる(これはメタ的に物事を見ることの欠点とも通じる話だけど)。
というわけで、このアルバムにコメントをするのは無しだなと思いなおしました。終わり。聴いた人は僕と話しましょう。
https://music.apple.com/jp/album/shinjuku-jumpshot/1484281804
5位 えあにに / 長谷川白紙
■一言紹介
若き天才が時代をめちゃくちゃ先取りしていて閃光だなって思った話。
■コメント
長谷川白紙っていうのは20代の音大生らしくて、曲を作る上での引き出しもすごく豊富。ジャズ要素もあればダンサンブルでもあり、歌詞も日本語に留まらない(というか、収録曲の「悪魔」とかはもう歌詞でもなんでもない)、ダブステップかと思いきやベースミュージックもあり。
で、それだけなら「多様性と新規性がすごいですね」で終わるんだけど、
4位 NIGHT FLOW / パソコン音楽クラブ
■一言紹介
日常感と、その中にある非日常感を味わいながら世界を浮遊できる田舎の夜道に聴きたい一品。
■コメント
パソコン音楽クラブは、どうしてもその出自が注目されがちだけど、日常のおかしさ・非日常感・みたいなものを切り取るのがすごくうまいと思う。個人的にはこれは表現者の必要条件的な素養だと思っているんだけど、これは前作から変わらず見える傾向。(前回も夜の熱海に光るジョナサンがジャケットになっている)
ところで、日常のアンテナが強い人って往々にして能力(便宜上能力と表現する)が高いと思われがちな気がしていて(僕たちは自分が思考していないことに言及されるとそれを興味深いとまずは思いがちだ(と少なくとも僕は思う)から)、僕自身は少なくとも完全にそうなんだけど、こういう人たちって世界にある自分をふとした時に客体にできるんだろうな、と思うんですよね。
で、ここからは自分が体感したことがないからもう主観ですらもない気がするけど、客体になると何ができるかって、自分のコアを中心として相反するもの、そうでなくても大きく異なる異質な他者(ここでいう他者は自分以外の”モノ”すべてをさします)をとらえることができると思うんですよね。そうして人の世界は広がっていくんじゃないかな。
そんな風に出来上がった”世界”、めっちゃ期待できますね。
https://music.apple.com/jp/album/night-flow/1476658039
ここから上位3ついきます。
3位 834.194 / サカナクション
■一言紹介
”今この瞬間”と地続きだけど明確に異なる世界を視認させてくれる名盤。
■コメント
個人的には、このアルバムのテーマは「”今ここ”と”ここでない世界”」だと思っている。タイトル名の数字は東京から札幌のスタジオの距離だというし、歌っている楽曲は過去の話、並行世界の話など、二項対立な話が多様に語られている(ように思う)。
具体的には
・”今ここの絶望”と、”その先の光”(グッドバイ)
・”花散ること”と”花咲くこと”(蓮の花)
・”真剣なあの子”と”それに比べてそうでない自分”(マッチとピーナッツ)
・”マイノリティ”と”そうでないもの”(モス)
・”生”と”死”(セプテンバー)
・”不出来な自分”と”その先の光”(さよならはエモーション)
・”今”と”並行世界”(忘れられないの・多分、風・新宝島)
といったように。
で、別にそうした”ここでないどこか”に対してオナニー的な回顧をするわけでもなく、それがあるということをアウトプットし、そこに真摯に向き合っている。
そしてその姿勢こそが俺たちの目指すところであり、そうした丁寧丁寧丁寧な姿こそが今日もダメな俺たちにとっての光だと思うんですよね。
さらに言うと、実は今回10~4位までのそれぞれで僕が感じたことはこの一枚で触れられていたのかなとも思っています。
・絶望を受容し、そこに向かう光(DYSTOPIA ROMANCE 4.0)
・純粋意思を貴ぶこと(can i love you?)
・自己嫌悪で苦しい中でも石を積んでいくこと(海と宇宙の子供たち)
・多様性に不寛容な自分を克己すること(ジャズ)
・”今ここにない”世界の話のこと(Shinjuku Jumpshot)
・自分の不出来を嘆くこと(エアにに)
・並行世界のことを今想うこと(NIGHT FLOW)
もしかしたら山口一郎はなりたい大人のうちの一人かもしれない。でも今はたどり着けない。
https://music.apple.com/jp/album/834-194/1465208767
2位 so kakkoii 宇宙 / 小沢健二
■一言紹介
神の導き
■コメント
多様性に真摯に向き合ったのがサカナクションなら、そうした多様性に苦しむことも含めて"今ここにある"宇宙(ところで、宇宙ってなんだよっていうのがこのアルバムの最高に面白いところの一つだと思います)なんだよと言ってくれるのがこの一枚。
そんなこと言われたら、こんなに毎日辛いのに「良くなっていくんだ俺たちは」って思ってしまうじゃないですか。
無限の海は広く深く、でもそれほどの怖さはないんだって。マジで聴きながら何回泣いたかわからないし、何なら今も泣いてます。
何かの間違いで自分が50歳になっていたとき、俺は小沢健二になれているのだろうか?
https://music.apple.com/jp/album/so-kakkoii-pluriverse/1486690775
今年のアルバムはこれがダントツ一位で2019年は閉店だと思っていました。
1位のアルバムを聴くまでは。
1位 Piercing / 小袋成彬
■一言紹介
アルバムを通して聴かないといけない。例外はない。
■アルバム
やっぱり、メッセージ性も大事なんだけど、言語化できるサムシングを超えたパワーに俺たちは全面降伏なんだよな。全曲、というかこのアルバムで一曲だけど、スキがなさすぎるだろ。この光は眩しすぎる。もう何も言えない。悔しい。語れない。リベラルアーツと音楽技術の引き出しが甚だしく不足している。2019年に同い年の人間がこんなアウトプットしてるのかよ。
https://music.apple.com/jp/album/piercing/1490359112
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本当に僕は未熟で、表現できないものもたくさんあるし、
何なら表現できているつもりでもその実何も分かっていなかったこともある。
毎日の生きづらさを受容することもできないし、
そのくせ他者の生きづらさに寄り添えるわけでもないし、
純粋意思を貴べずに混じり気ある自分をすごしているし、
当然これまでの27年間で何も石は積んでこれなかったし、
時代の価値観に振り回されているもんだから多様性に寛容でありたいと言いながら全然そうじゃないし、
並行世界をすぐ逃げ道に使うし、
自分が大好きなものも表現できないし、
日常生活でのアンテナが鋭敏なわけでもないから引き出しが多いわけでもないし、
自分を客体におけるわけでもないし。
そんな自分はめちゃくちゃ普通で、だから大嫌いで、
この一年も本当にどうしようもくクソみたいな一年だったけど、
それら全部をひっくるめて俺の現状なわけで。
そしてそれでも明日はやってきて人ととしゃべり人に触れ続けてて生きていくわけだけだから、この宇宙に居続けるわけだから、
誰かに何かを言われ続けるんだろうけど、唇かんで、泥水飲んで、忸怩たる思いでやっていくしかないんだよな。嫌がられるほどのしつこさを見せつけていくしかないんだよな。
その先にきっと光があるんだろうから。その過程を経て俺は完全な球体になるから。