2019年上半期の良かったものの話 その①

久しぶりに書きます。

※僕の現状です

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それはそうと、この年になっても、心身の変化に対する気づきが多いです。

たとえば、自分がたれ目の異性が好きかもしれないこと。

思っていた以上に右脳人間だったこと。

痩せにくい体質なこと。

韓国料理が好きなこと。

など。

蓋し我々の一生において自己認識というのは絶えず付きまとうものであり、

その積み重ねによって、善く生きるための種を得ていくのだなとは思うので、

こうした潜在的な自己とのオポチュニティを愛でていきたいなと思うのでありました。

ちなみに、一番ホットな自己認識は

「一緒にお酒を飲める人であることが自分の好きな人(性別問わず)の

要件としてかなり上位にくる」ということです。

 

本題です。

ジャンル(カテゴリ)ごとに、適当な数で自分が良かったものを紹介していきます。

切れ目も数もすべて適当です。

なぜなら備忘録としての機能を果たせればそれでいいから。

 

<映画>

●ホットギミック ガールミーツボーイ/山戸結希

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http://www.hotgimmick-movie.com/

山戸結希監督※の映画の最新作。

溺れるナイフとか、あと乃木坂のハルジオンが咲くころのPVの監督

前から、この人の描写する少女性に面白さを感じていたんですけど、

この映画では特に堀未央奈が演じる主人公の

自分の葦で生きようとする姿(たとえそれが、これまでの幾百もの人間が通過してきた、アオハルという平凡な営みの中でのものだとしても)が、

堀未央奈の演技が特別にうまくないことも相まってより際立っていて美しいと思うんですよね。

あと、挿入される音楽、カメラの動きなどなどがなんというか映画らしくなく、

それもまた旧来と異なる独自性を感じさせ、

先に言った自分の葦で生きようとする姿をより印象付けてくれます。

なんというか新時代の映画。

山戸結希はマジで天才。

個人的には、「アズミハルコは行方不明」を見たときと似たニオイを感じました。

これを見ずして2019年の映画はない!!!

 

●ハウスジャックビルト/ラース・フォン・トリアー

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http://housejackbuilt.jp/

ダンサーインザダークの監督の作品。

2019年上半期の映画を振り返った時に純粋想起で出てきたのが、

上にあるホットギミックと、この作品なんですが

共通しているのは既存の映画という概念から一線を画す存在であるということかな、と思います。

この作品についてもう少しいうと、映画のあり方に警鐘を鳴らしてくれるような作品かと。

とにかく暗い。しかもその暗さというのが、ただ単にネガティブなだけにとどまらなくて。

人間(という生き物)に本来的に内在するのであろう猟奇性とか、もっともらしいメッセージ性とかベネフィットとかに対して中指を立てる反抗心とか、

ともすれば映画というものをヘルシーな芸術としたときに見て見ぬふりをしてしまいそうな側面を集めて煮込んだようなものに感じます。

でも、そういったものこそが本来的にはアートであるべきなのだな、とも思うわけです。

すごく売れるわけではなくても20年後にも映画ヲタクが好きと言ってそう。

 

※追記

どちらの作品にも「これが撮りたい」という監督のフィロソフィー、もっというとアツい気持ちみたいなものを感じて、それが完全に最高でした。

俺たちの毎日も、最後は魂なんだよな。

 

<グルメ>

●水刺間(韓国料理)/恵比寿

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 https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130302/13006112/

 料理の評価をするのにコスパという概念を持ち出すのがあまり得意ではないんだけど、とにかくコスパの良いお店だった。

僕は酒が弱いくせに酒を飲むタイプなのでだいたいお店に行くとお金がかかるのですが、確か2人で行って15,000円くらい。

内装もきれいで、それでいて怪しすぎないカジュアルさもあり、店員さんのホスピタリティもすごくて、嫌なところのないよきお店でした!

ポッサムキムチと、プルコギと焼きプリンが美味しかったですが、

どの料理もサプライズ性と美味しさが両立していて良きです。

女子会使いとかがおすすめ。

 

●烏森百薬(居酒屋)/新橋

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https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130103/13225528/

出来て間もないお店ですが、最近東カレ(東京カレンダー)のインスタや

ホリエモンチャンネル?でも紹介されたらしいお店。

まず烏森神社の目の前にちょうどいいおしゃれさという憎いたたずまい。

ちょっと通路がせまく、椅子も背もたれのないハイカウンター用のものですが

それがまた雰囲気に合っており、店としての一貫性を感じます。

料理も、

つきだしのトロタクにはじまり、ネギをたっぷりかけた餃子や大分産の鶏肉のから揚げ…などが名前通りのクオリティで出てくるところはさすがです。

(私がそれっぽい名前で凡庸な食事を出すというのは安居酒屋あるあるだと思っている人間なので過剰反応なのかもしれませんが…)

ビールもクラフトビールあり、サワーも種類が複数ありと飲み物の楽しみ要素も十分。

個人的なおすすめはおいなりさん。

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●七村酒店(居酒屋)/大分

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https://tabelog.com/oita/A4401/A440101/44010659/

 大分市の繁華街のはずれにある、まだできて半年の居酒屋さん。

地元の食べ物で作った料理をサーブすることを売りにしています。

大分の料理は総じて美味しいと思うのですが、

それが「お店の見た目」「料理としての見た目の絶対評価」と両立しているところがとてもよかったです。

先の話ではないけど、一貫性があるというか。

あと、こちらのおすすめはお酒の種類の多さ。

ビールは自分で瓶ビールを開けるのですが、

海外のビールに加えて大分の地ビールもあり、

こちらも通いつめ要素が満載です。

個人的なおすすめはりゅうきゅうです。

僕がりゅうきゅうを食べている動画も、気が向いたらあげておきます。

 

まんてん鮨(鮨)/日本橋

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https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130202/13166422/

社会人になってから初めて自力で行った回らないお鮨屋さん。

実は3月から#東京グルメサロン ていう社外の人とただ美味しいものを食べて飲むサークルに入ってて

そこの人の誘いに乗っかって突発で行けたという幸運。

頭が悪い人の感想ですが、めちゃくちゃ美味しかった!それでいてリーズナブル。

初手のイサキから最後のおつまみまで全て美味しかったんですが

どのネタも、魚の食感とネタの調理とシャリの柔らかさがなんというか丁度良くて。

違和感なく食べてただ美味しいと思ってしまう、そんな感じ。

思考を停止させる力って卑怯ですよね。そうなった時に考える葦はもう無条件降伏なんですよ。

お鮨に行く頻度はそんなに多くないと思うけど、今後お金に余裕のある時にまた開拓したいと思ってしまった。

そう、僕はまた新たな自己認識をしてしまったのでありました(完)。

 

 ※追記

グルメの紹介ってめちゃくちゃ難しいですね…

なんというか良くも悪くも卑近な趣味だからぎらついてる感を出したくはないし、

だからと言って韜晦すぎると何かを言っているようで何も言っていない文章になってしまうし(今回は特にこの嫌いがある)

でも、感想を言語にするというのはグルメに限らず容易ではなく、でも、だからこそ自分の体験を最大化させる営みであることは間違いないわけで。

なんというか、生まれたての感情で体験を享受することを大事にしていたここ1年くらいだったけど、

もう少し頭を使って物事に触れようと思った今日この頃でした。

 

来週中には、本来的には一番守備範囲であるはずの音楽編をあげられるように頑張ります。邦楽・洋楽各3つをあげる。予定。