雑記:僕の邦楽ベストアルバム2017

2017年に聴いた邦楽アルバムは少ないですが、改めて良かったアルバムを並べてみると「今年もこんなに素晴らしい出会いがあったのか」と思わず頬が緩みます。

もしかすると、この「作り手が自分の産み出したものを好きすぎること」がボジョレーヌーヴォのキャッチを産み出しているのかもしれません。(私は創作物にただ乗りするだけの無生産人間)(死) 

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今年聴いた邦楽のマイベストランキングについてのお話です。
以下詳細


題名

(マイ)ベストアルバム2017、ベスト10


目的

僕が今年を回顧&整理すること


内容

17年邦楽でマイベスト10をつくる
※17年邦楽とは、2017年に日本で発売されたVarious Artist名義を除くアルバム・EPをさす
アルバム・EPは通しで一周以上したもののみが選考対象


基準

僕が出会って良かったと思えた順
※出会って良かったかは、感動量の絶対値と定義する。

 

10位 エビクラシー / 私立恵比寿中学
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YouTube
何故か食わず嫌いをしてたエビ中についにKOされた話。

評価の仕方としては良くない表現ですが、ただの音楽として心地よいアルバム。完全にエビ中はいいぞおじさんと化してしまう。御託が不要なアイドルグループとその作品。

それにしても、エビ中たむらぱんと本当に相性が良い。感情電車はそれぞれのいいところが前面に出てて良かった。

 

 9位 Ecstasy / 一十三十一

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 https://itunes.apple.com/jp/album/ecstasy/1252972172

今時のおしゃれミュージック。俗に言うアガる。だからecstasyというタイトルだと勝手に思い込んでいる。クラブシーンなようで夏の外気を感じる1枚。去年の宇多田ヒカル、今年のオザケンサニーデイと始祖のパワーは凄い。

 

8位 Mellow Waves / Cornelius

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 https://itunes.apple.com/jp/album/mellow-waves/1228895132

演奏は勿論だけど、ボーカルが良いなぁ。静謐の中に、独自の夢想空間を作る感じ。時間がゆっくり流れてくる和室で、上品で鮮やかな和食をサーブされたらこんな気分になるのだろうか。(時間がゆっくり流れる和室に行ったことも上品で鮮やかな和食をサーブされたこともなし)(飯は自分で作れ)

 

7位 Popcorn Ballads / サニーデイサービス

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 https://itunes.apple.com/jp/album/popcorn-ballads/1239293352

こちらも、エビ中に続き食わず嫌いをしていたけど屈してしまったパターン。長尺のアルバムなんですけど、曲が良いから聴いてられますね。

映画でいうとブレードランナー2049みたいな感じで、今のスタンダードを作ったヤツが現代版で蘇った、みたいな。ヒカルの碁のSAIとかもそうですね。

 

6位 初期の台風クラブ / 台風クラブ

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 YouTube

初めてスカートを聞いた時と似たようなワクワクを感じた。ただなんかめちゃくちゃ複雑な曲な気がする。良い意味で。僕は普通についていけない。ロックバンドとはなんなんだろうか…

 

5位 すげーすげー / 髭

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 https://itunes.apple.com/jp/album/すげーすげー/1231892125

ねむらない以降の髭は完全に上のステージにいる。台風クラブが積み上げ抜いた創意工夫なら、髭は全てが最適化された神機妙算って感じ。

マジですげーすげー。

 

4位 集団行動 / 集団行動
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https://itunes.apple.com/jp/album/group-action/1247357517
魔球みたいなストレート。より磨きがかかった王道感、それでいて散りばめられるロックな音、聴いている時は気にも留めないけど実は素人のボーカル…色々散りばめられていてどう考えても情報過多。でも相対性理論好きはこれなんだと膝を打つであろうピンズド感。一曲目から聴いてこそな一枚。

 

3位 光源 / Base Ball Bear

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 https://itunes.apple.com/jp/album/kougen/1215099770

すべては君のせいで何故か頑張ろうとか思ってます。

 

2位 Friends Again / シャムキャッツ

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 https://itunes.apple.com/jp/album/friends-again/1235034451

最高の普遍性。何気ない。さりげない。でも力がある。

僕は兼ねてから、音楽に大事なのは「必然性・新規性・独自性・多様性・普遍性」だみたいなことを言っているけど、これはすごく平たく言うと「その人たちがその時じゃなきゃ出来ない、最もその人たちらしいことが、様々な知識経験技術を出自として平易に表現されている状態」である(全然平たくなってない…)。

シャムキャッツが、レーベルを移籍して、生命力というか作り手の魂を感じさせる動きを見せていたこの時期に、シャムキャッツらしくシンプルなギターロックと日常性をキャッチーで優し表現して、我々の側にそっと置いとくれています。

ナイスプレゼントだ〜。

 

1位 愛の休日 / 柴田聡子

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 https://itunes.apple.com/jp/album/愛の休日/1224830955

目の前に現れたのは謎の巨大な物体。

 

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僕が美しいと思う人間像は「高次に文化的で、刹那的である」ことであり、2017年は、この人間像に沿っていると思える行動をとることで、この人間像をより具体的に明らかにしていこうと思っていました。

結果として、映画を始めカルチャーへの範囲は広くなってしまったものの、定量的に言えば音楽から離れていたようにも思えます。

ただし!それでも最of高な音楽には沢山出会えましたし、年末年始こうして振り返ってみて「やはり音楽聴くって最高だな」と思えました。

 

あ、現実世界で知り合いな人は勿論、電子世界上の知り合いの人も、初めての人も、2018年よろしくお願いします。

最高に善く生きてやりましょう。